クレディ・スイス銀行東京支店

世界の家計の富の総額は263 兆ドル(約3京1,034兆円)。2019 年には369兆ドル(約4京3,542兆円)。
米国の家計の富の総額は83.7 兆ドル(約9,877兆円)。2019 年には114兆ドル(約1京3,452兆円)。
日本の家計の富の総額は23.2 兆ドル(約2,738兆円)。2019 年には28.8兆ドル(約 3,398 兆円)。
世界の100万ドル以上の富を保有する富裕層の数は、3,470万人。2019 年には5,310万人。
日本の100万ドル以上の富を有する富裕層の数は、273万人(世界第2位)。2019年には474 万人。富の総額が5,000 万ドルを超える超富裕層は2,887人。1億ドル以上の富を有する個人は857人。

One thought on “クレディ・スイス銀行東京支店

  1. shinichi Post author

    クレディ・スイス、2014 年度「グローバル・ウェルス・レポート」

    日本についての分析

    – 世界の家計の富の総額は前年比 8.3%増加し、2014 年央に 263 兆ドルに到達

    – 日本の家計の富の総額は前年比 2.0%増の 23.2 兆ドルとなり、世界第 2 位の座を維持

    https://www.credit-suisse.com/media/production/ai/docs/jp/aboutus/pdf/2014/20141024-press-release-final.pdf

    クレディ・スイスはこの度、世界の富に関する包括的な調査分析レポートである「2014年度グローバル・ウェルス・レポート」を発表しました。今回で第5版となる本レポートによると、世界経済が依然として厳しい状況にありながらも、世界の家計の富の総額は2013年央から2014年央までの1年間に現行米ドル為替ベースで8.3%増加し、263兆ドル(約28,141兆円)となりました。2014年央時点でのアジア太平洋地域の家計の富は前年比で3.4%増加し74.9兆ドル(約8,014兆円)となり、日本の家計の富の総額は、資産価格が再び上昇に転じたことと、この期間において対米ドルでの円安進展がスローダウンしたことを受け、前年比で2.0%増加しました。

    日本の家計の富に関する主な調査結果:

     日本の家計の富の総額は、2013 年央から 2014 年央までの 1 年間、国内株式市場が回復傾向に向かったことに加え、この期間中の為替の変動が比較的穏やかだったこともあり、2.0%の増加となりました。日本銀行が積極的な金融緩和策を打ち出し、デフレ圧力からインフレ環境への転換を図ったことで国内のインフレ率はプラスに転じ、このことが資産価格の上昇を支える結果となりました。日本銀行と米連邦準備制度理事会(FRB)との金融政策の方向性の違いから米ドルに対する円安傾向が徐々に強まり、国内景気の浮揚への期待値が高まりました。

     日本において総額 100 万ドル以上の富を有する富裕層の数は、2014 年に 91,000 人増加して 273 万人となり、米国に次いで世界第 2 位の座を維持しています。さらに、富の総額が5,000 万ドルを超える超富裕層は 2,887 人、1 億ドル以上の富を有する個人は 857 人となっています。

     世界の富は今後 5 年間で 40%近く拡大し、2019 年には 369 兆ドル(約 39,483 兆円)に達すると見られています。日本は穏やかな経済成長とインフレによって、家計の富の総額が2014 年の 23.2 兆ドルから 2019 年には 24%増加し、28.8 兆ドルに達すると予想されます。

     世界の 100 万ドル以上の富を保有する富裕層の数は、2014 年から 2019 年までの 5 年間で 53%増加し、2019 年には 5,310 万人に達すると予想されます。日本の 100 万ドル以上の富を保有する富裕層の数は 2014 年から 2019 年までの 5 年間で 74%増加し、474 万人になると予想されます。これは、日本では家計の富の総額が 100 万ドル前後であるケースが多いことから、継続的な資産価格の上昇が 100 万ドル以上の富を保有する富裕層人口の大きな増加につながると予想されるためです。

     米国の家計の富は 2013 年央から大幅に増加し、2014 年央には 83.7 兆ドルとなりました。2019 年には家計の富の総額が 114 兆ドルを超え、依然として圧倒的な世界トップの座を維持すると予想されます。

     世界の富に占める新興国の割合は 2019 年には 21%まで拡大し、中国単独での割合は、現在の 8%強から 10%近くまで上昇すると見込まれます。2008 年以降、新興国を中心に富の格差が世界的に拡大しており、富の不均衡が最も小さいのが日本とベルギーとなっています。特に日本は、国際基準で見た場合に比較的所得格差が小さく、ジニ指数は 63%となっています。日本では成人人口の 91%が 1 万ドル以上の富を有し、10 万ドル以上の富を有する割合が 54%と世界平均の 6 倍以上になっています。

    クレディ・スイスのプライベート・バンキング&ウェルス・マネジメント調査部門のグローバル統括責任者であるジャイルス・キーティングは次のように述べています。「第 5 版となるクレディ・スイスのグローバル・ウェルス・レポートで、世界の富の総額は前年から 20.1 兆ドル増加して 263 兆ドルを突破したことが示されています。今年特に目立ったのが北米と欧州で、いずれも前年から 2 桁の伸びを示しています。一方、新興国の富は資産価格の上昇に歯止めがかかったことと為替圧力のため、伸び悩みを見せています。」

    クレディ・スイス証券株式会社プライベート・バンキング本部のチーフ・インベストメント・ストラテジストである松本聡一郎は次のようにコメントしています。「今回のレポートでは、日本の家計の富の総額が、2013 年央から 2014 年央の 1 年間で 22.6 兆ドルから 23.2 兆ドルに増加したことが改めて確認されています。また、富裕層の数において、日本は依然として世界第 2 位の座を維持しており、向こう 5 年間でも 74%と世界平均の 53%を上回るペースで増加することが予想されています。」

    クレディ・スイスは世界の家計の富に関し、信頼性の高い情報源から入手したデータを基に、最も包括的な情報を提供しています。本レポートでは最上位に位置するビリオネアから、他の研究レポートでは見逃されがちな富のピラミッドの中位や下位までを含め、世界 200 カ国以上、成人 47億人を対象に分析を行っています。

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