瀬戸一夫

KnowledgeTime勃興しつつあるペルシア帝国と爛熟したエジプト文明に囲まれるギリシア。拮抗する文明の狭間で、人間は時間について語り始めていた。時の経過は異文化対立を貫く。太陽と月の回帰現象から「時計」を着想した哲学者、アナクシマンドロスへの深い眼差しで描く、哲学史の新境地。
歴史の奇跡ともいえるギリシア発展の特徴は、競合する先進諸文明の均衡点に立ち、共同体メンバーすべてが絶え間なく自己変革をとげる「古代版の文化相対主義」であった。

One thought on “瀬戸一夫

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *