井上靖

  • 幸福は求めない方がいい。求めない眼に、求めない心に、求めない体に、求めない日々に、人間の幸福はあるようだ。
  • 何でもいいから夢中になるのが、どうも、人間の生き方の中で、一番いいようだ。
  • 人間何をしてもいいが、あまり自分を不幸にしてはいけない。
  • これまでとまったく違った新しい人生というのは、十五年ぐらいかけてチャレンジすると、かなり達成できるものなんですよ。
  • 万事、焦ることはない、ゆっくりやればいつか事は成る。
  • 地球上で二人が顔を合わせたら、そこには一つの約束がある。
    何だといったら相手の立場に立って物を考えよう。「仁」ですね。いわゆる思いやりです。
  • 努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。
  • 愛が信じられないなら、愛なしで生きてごらん。
    世の中が信じられないなら、世の中を信じないで生きてごらん。
    人間が信じられないなら、人間を信じないで生きてごらん。
    生きるということは恐らく、そうしたこととは別ですよ。
  • 人生は使い方によつては充分長いものであり、充分尊いものであり、充分美しいものである。
  • 人間はだれでも、自分の一生を成功だとは考えないまでも、失敗だとは思いたくない。
  • これから何年、何十年生きても、おそらく人生というものなど解りっこないに違いない。ただ、そうした解らない人生というものの終局点に立ったとき、人生を肯定する立場に立っていたい。
  • 人生というものは、本当は金ではないと思うんですよ。
    しかし、金という目標を設けておくと、恐らく生き易いですね。
  • 人間というものは、生きているということに多少の意義がないと、生きていけないものですよ。
  • 自分が歩んできた過去を振り返ってみると、何とたくさんのすばらしい、一生に一度の出会いがあることか。
  • 自分で歩き、自分で処理して行かねばならぬものが、人生というものであろう。
  • 年齢というものには元来意味はない。若い生活をしている者は若いし、老いた生活をしているものは老いている。

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