笹口健

民主主義をより良く機能させるためには、専門的な知識は足りなくても、最低限、誰の理論や主張がより正しそうかを判断する能力が必要とされるのです。事実、有権者が直接政治に参加するのではなく、代表として議員を選び実際の政治を行わせる代表民主制は、有権者が個々の問題に専門的な知識を持っていなくても、人を選ぶ能力ぐらいは持っているであろうということを前提としています。
それでは、有権者が自分たちの代表を選ぶに当たって、候補者の何に注目すればよいのかというと、それは当然、候補者のよって立つ理論や有権者に提示する公約が、実際には最終的に誰の利益を目指しているのかという点です。そして、専門的な知識を持っていない一般国民としての有権者が、候補者の本当の意図を見抜く手がかりこそ、私は、知性に加えて感性と品性だと考えているのです。

2 thoughts on “笹口健

  1. shinichi Post author

    文化とは何か

    by 笹口健

    http://www.asahi-net.or.jp/~yg5t-ssgc/page003.html

    文化は快適さを追求する人間の知恵、感性、知性および品性という四要素によって作り上げられてきた社会的枠組みである。

    文化は向上もすれば停滞もするし、逆行しさえする。悪い文化もあれば良い文化もある。これらの判定の基準は、快適さ達成の度合いである。

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