古舘伊知郎

-不自由な10年間とは
ラーメン屋を報道はラーメン店と言わなきゃいけない。ギリギリでやったが、最低限の放送コードを守った。うっぷんがたまっている。
-報道キャスターの存在と役割とは
私の中では権力に対し警鐘を鳴らす。権力を監視する。一方で、いいあんばいがあるでしょうが、商業放送です。民間放送です。とことん偏って突っ走ることもできない。綱引きのテンションが張っている中、こっちに行っては戻る、というように、ぶれてはいけない。僕はその揺らぎを胸にしてやってきた。反省は多々ありますが、基本的にニュースキャスターは、反権力、反暴力であり、言論の自由、表現の自由を守る側面もあるので、あまりにも偏ってはいけない。とはいえ、全く純粋な中立、公正はあり得ない。抑えたり、出たりしながらやってきました。ニュースキャスターが意見を言ってはいけないということはないと思う。偏っていない人間はいない。放送法の問題もあるが、基本的に偏らない放送はできないという思いでやってきました。

One thought on “古舘伊知郎

  1. shinichi Post author

    古舘氏「最低限の放送コードを守った」/一問一答

    日刊スポーツ新聞

    http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1583523.html

    テレビ朝日は24日、古舘伊知郎氏(61)が「報道ステーション」(月~金曜後9時54分)のメーンキャスターを来年3月31日の放送で降板すると発表した。古舘氏はこの日、東京・六本木の同局で会見を開き、降板理由などについて説明した。

     主な一問一答は以下の通り。

     -古賀茂明氏降板の影響はありますか

     関係ありません。古賀さんは経産省の官僚でいらしたので聡明(そうめい)で、私の知らないことを教えてくれて感謝しています。ただ、番組の中でいざこざが出てしまったのは大変残念。それだけです。今回の決意と関係ありません。

     -今後は何にチャレンジしたい

     61歳ですが、体の続く限り現役でいたい。しゃべり手として、いろんなことをやりたいな。2020年の東京五輪開会式の実況中継させてもらいたいなとか。オファーがあるかどうか。

     -不自由な10年間とは

     ラーメン屋を報道はラーメン店と言わなきゃいけない。ギリギリでやったが、最低限の放送コードを守った。うっぷんがたまっている。

     -12年間で印象に残っていること

     東日本大震災です。忘れ得ぬ記憶です。第2はリーマンショック。

     -報道キャスターの存在と役割とは

     私の中では権力に対し警鐘を鳴らす。権力を監視する。一方で、いいあんばいがあるでしょうが、商業放送です。民間放送です。とことん偏って突っ走ることもできない。綱引きのテンションが張っている中、こっちに行っては戻る、というように、ぶれてはいけない。僕はその揺らぎを胸にしてやってきた。反省は多々ありますが、基本的にニュースキャスターは、反権力、反暴力であり、言論の自由、表現の自由を守る側面もあるので、あまりにも偏ってはいけない。とはいえ、全く純粋な中立、公正はあり得ない。抑えたり、出たりしながらやってきました。ニュースキャスターが意見を言ってはいけないということはないと思う。偏っていない人間はいない。放送法の問題もあるが、基本的に偏らない放送はできないという思いでやってきました。

     -政権与党の圧力と言われることをどう感じてきたのか

     反権力100%でやろうとは思ってこなかった。反権力という側面はあります。一方では、権力を監視しながら権力の出すものをソースとして客観的に伝えなければならないことは当然ある。そこはさじ加減、湯加減。人から見たら、偏り過ぎていて、ダメだというのはあったんだろうなと謙虚に受け止めています。

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