ユリア・ストノーギナ

ユリア・ストノーギナ自宅近くの上野恩賜公園にある不忍池のほとりを毎日散策します。着物姿の女性や、催しを見ているだけで、次の仕事の妙案が湧いてくるからです。夏場は池がハスの葉に覆われます。郷里のロシア南部アストラハンはハスの群生地として有名。大好きなカスピ海に面した場所と不忍池の雰囲気はよく似ていて、落ち着いた気分になります。
初来日から二十数年。日本人の伴侶も得て、日ロの異文化研究を進めています。

2 thoughts on “ユリア・ストノーギナ

  1. shinichi Post author

    不忍池、アイデアの泉 ロシアの友人たちへ=ユリア・ストノーギナさん(49)

    東京新聞

    http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tokyo_letter/list/CK2016040402000181.html

    自宅近くの上野恩賜公園にある不忍池(しのばずのいけ)のほとりを毎日散策します。着物姿の女性や、催しを見ているだけで、次の仕事の妙案が湧いてくるからです。夏場は池がハスの葉に覆われます。郷里のロシア南部アストラハンはハスの群生地として有名。大好きなカスピ海に面した場所と不忍池の雰囲気はよく似ていて、落ち着いた気分になります。

    初来日から二十数年。日本人の伴侶も得て、日ロの異文化研究を進めています。最近、ロシアの文豪ドストエフスキーの長編小説「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」のロシア語と日本語の対訳本を出版しました。長編のままでは読み終えられない人が多いと思い、趣意は変えないように分量を大幅削減。三カ月の編集作業は大変でした。日本人がロシア文化に親しむ入り口になればと願っています。

    この春からは明治大学で国際経営学を教えます。次回作の出版など目標はいろいろありますが、日本で学んだのは、そこに至る過程での努力の大事さ。欧米とのつながりを重視しすぎる傾向が強い日本人に、ロシアとの関係も同じように深めてもらえるよう、手助けしていきたいと思います。
     

    文章構成・原誠司、写真・木口慎子

    Reply

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *