2 thoughts on “八幡屋

  1. shinichi Post author

    “何もない”から日本一に 福島の旅館「八幡屋」快挙の理由

    日刊ゲンダイ

    http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-365181

     福島県の旅館「八幡屋」をご存じか。実はこの旅館、福島出身者も「どこにあるの?」というほど知名度が低いのだ。場所は同県石川町の母畑温泉。阿武隈高原にある老舗旅館と言った方がまだピンとくるだろう。

     その八幡屋が業界紙の「旅行新聞新社」が実施している「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で総合1位に選ばれた。調査は全国1万6000の旅行会社の投票による。昨年まで36年連続1位だった和倉温泉の加賀屋(石川県七尾市)に代わってトップに躍り出たのだ。それも過去3回、12位→11位→9位と10位近辺をウロチョロしていたのがいきなりの1位。この快挙に地元は大騒ぎだ。

     15日、八幡屋に電話したところ、おかみの渡辺和子さんが「テレビ局などが取材にこられて大混雑しています」とうれしい悲鳴を上げていた。

    「突然の1位に本当にびっくりしています。というより恥ずかしいくらいです。ウチは夏休みに子供向けに縁日を開催したり、春、夏、冬に1泊1万円で泊まれるお得な企画を実施しているくらいで、これといって目立つことはしていないのです。なぜ1位になったのか、こちらが教えていただきたいくらいです」

     とはいえ、よくよく話を聞くと旅好きが喜ぶロケーションなのだ。八幡屋は1880年に湯治場として創業。1983年から3度の改修工事を行い、客室数は145。従業員は150人だ。

    「特徴は何もないことです。山の中腹に小さなお稲荷さんがあるくらいで観光スポットはありません。宿泊したらお風呂に入るか山道を散策するしかない。何もないから、都会のお客さまに喜んでいただけるのだと思います」(渡辺和子さん)

     旅行新聞新社企画営業部の鈴木克範課長が言う。

    「最近の国内旅行のアンケートで増えているのが“バスから見た景色が良かった”という声です。のどかな田舎の風情が好まれる時代だからこそ、里山にぽつんと立つ八幡屋さんの人気が上がったのでしょう。旅好きの人にとって、懐かしく心地よい空間なのだと思われます」

     東京からクルマで2時間半。こんな近場に癒やしスポットがあったとは。休暇を取って行ってみたくなる。

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