田代俊孝

命は本来、実体的なモノではない。それをあると思うのは、「有」のとらわれであり、無いという虚無主義は「無」のとらわれである。有ると思うからあてが外れて苦しみになる。無いと思うと空しくなる。いずれにしても、「有無の邪見」である。
誕生も死も縁起であり、自分の思いどおりにならないいのちを実体的なものとして観るから、それを所有化して、思い通りになると思ってしまうのである。
一切が縁起の法のなかにある。縁起とは、平易にいえば関係存在ということである。だから、確固たる実体的ないのちではなく、すべて虚空であるというのである。

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