和塾

算木は和算で用いられた計算用具だ。
縦または横に木の棒を置くことで数を表し、計算を行ったのだそう。
紅い木(プラスの数)と黒い木(マイナスの数)を使う。現在の赤字・黒字とは意味が反転する。
この算木と算盤、そろばんさえあれば二次方程式、三次方程式…と求めていかれるというからスゴい。

2 thoughts on “和塾

  1. shinichi Post author

    11月『和算』 講師:佐藤 健一先生

    by 奥野公治

    http://www.wajuku.jp/index.php/archives/8046

    和算の歴史
    奈良時代  中国から数学と計算道具の算木が伝わる。
          算博士が算生に数学を教える。
    平安時代  万葉集に「九九」の記述あり。
    室町時代  中国の明からそろばんや数学の本が貿易を介して伝わる。
    1600年  日本最古の数学書『算用記』ができる。
        割り算や利息の計算などが行われる。
    17世紀  寺子屋(庶民の学校)でそろばんの計算を教えるようになる。
    1622年  毛利重能の『割算書』ができる。
    1627年  吉田光由の「塵劫記」ができる。そろばんの計算を記述した本書は大
        ベストセラーとなり、類似本・海賊本が数多く出版されることとなる。
    1641年  吉田光由の『新篇塵劫記』ができる。巻末に答えのない難問を載せ、
        他人に解かせる「遺題継承」が数学者の間で流行する。
    1674年  関孝和の『発微算法』ができる。
        当時のヨーロッパよりも早く行列式を発明し、和算を大成させる。
    1683年  日本最古の数学絵馬算額が栃木県佐野市に奉納される。
    18世紀  建部賢弘の和算全書『大成算経』が完成。
        全国的に和算・数学がブームとなり、出版や遊算の旅に出るもの多数。
    1872年  明治政府は小学校の授業に西洋数学を採用。以降和算は廃れていく。

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