赤阪清隆

私はこれまでの経験から、どのように重要なメッセージであっても、効果的なコミュニケーション無しには人々の理解を得ることが難しいことを身にしみて感じてまいりました。最近特に日本からの対外的な情報発信が減少し、日本の国の勢いが急速に衰えていると海外で見られていることに、私は深く憂慮せざるを得ません。日本にはまだまだ世界の平和と発展に貢献できる底力が十分にあると信じるからです。

2 thoughts on “赤阪清隆

  1. shinichi Post author

    このたび、フォーリン・プレスセンターの新理事長に選ばれ、8月1日に就任致しました赤阪清隆でございます。これまで長期にわたり前任の寺田輝介理事長に賜りました皆様のご支援とご協力を、新米の私にも引き続きお与えくださいますよう切にお願い申し上げます。

    私は、本年3月末までの過去5年間、国連事務局本部で広報担当の事務次長として広報局を所掌し、国連の活動とその目的を世界に伝える仕事に従事してまいりました。遡って1980年代初頭には、外務省報道課の首席事務官として、設立後間もないフォーリン・プレスセンターと一緒に仕事をする機会がありました。それ以来、このセンターには特別の愛着を感じてまいりましたので、理事長として大事な仕事の場を与えられたことを心から喜んでおります。これまでの経験と学びました教訓を生かして、フォーリン・プレスセンターのために粉骨砕身全力を尽くす覚悟でおります。

    私はこれまでの経験から、どのように重要なメッセージであっても、効果的なコミュニケーション無しには人々の理解を得ることが難しいことを身にしみて感じてまいりました。最近特に日本からの対外的な情報発信が減少し、日本の国の勢いが急速に衰えていると海外で見られていることに、私は深く憂慮せざるを得ません。日本にはまだまだ世界の平和と発展に貢献できる底力が十分にあると信じるからです。

    日本人の強靭な底力は、東日本大震災への被害者の冷静沈着な対応に遺憾なく発揮され、世界から賞賛を浴びました。さらに、戦後築き上げてきた民主主義、基本的人権の尊重、表現の自由、高い経済レベルなど、日本の底力はまだまだ堅固なものがあります。このような日本の底力と、長い歴史、豊かな文化、自然との共生、経済発展の教訓、そして現在行われている様々な分野での活動に関する的確な情報を世界の人々と共有することは、世界の平和と繁栄のために役立つと共に、国際社会における日本のプレゼンスの向上にもつながると確信しております。

    世界に向けて日本から正確かつ迅速に情報が発信されるためには、日本の報道機関のみならず外国プレスの活発な活動が不可欠です。フォーリン・プレスセンターは、寺田輝介前理事長の下、その独自の特性を生かして、様々な新しい展開を図ってまいりました。私自身も、外国プレスの取材活動を支援するため、更に一層の工夫を重ねる所存です。厳しい財政状況のもと効率的な運営を図ると同時に、ソーシアル・メデイアなどの新しい情報技術を積極的に取り入れ、賛助会員の拡大、新しい基軸などに鋭意取り組みたいと思います。このため、皆様の創造的なアイデアやご助言を歓迎いたします。

    私の組織管理の基本方針は、「テイーポット」(TEAPOTS)です。透明性(Transparency)、効率性(Efficiency)、説明責任(Accountability)、パートナーシップ(Partnership)、組織力(Organization)、チームワーク(Teamwork)、そして戦略性(Strategy)です。センターがその使命を十分に果たしうるよう、透明性、効率性を高め、広くパートナーを求めつつ、組織的かつ戦略的な運営を目指します。

    フォーリン・プレスセンターの更なる発展のため、引き続き皆様の暖かいご理解と、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

    公益財団法人フォーリン・プレスセンター
    理事長 赤阪 清隆

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