文様

昔々 朝鮮半島から海を越えてやって来た人たちが
絹を伝え 養蚕技術を伝え 絹織物の技術を伝えた

その後 唐の朝廷で用いられたさまざまな文様が伝わり
文様の施された染織品が 装束や調度に用いられた

文様はしだいに抽象化していって もとの意味を失い
複雑化と簡素化の繰り返しのなかで 美しさを増した

文様をデザインした人 染めを施した人 縫製した人
いろいろな人が文様のなかから語りかけてくる

なぜこの文様が この大きさなのか この色なのか
小さな花が大きくなり 大きなな動物が小さくなる

君に似合う文様を探し 文様の大きさと色を決める
想像の服を着た君を思って 幸せな気持ちになる

One thought on “文様

  1. shinichi Post author

    (sk)

    第238作
    Pattern

    有職文様図鑑
    by 八條忠基
    から何らかの刺激を受けて

    Reply

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *