人間がしてきたこと

人間は 麦や 稲や トウモロコシや 芋に
依存して生きて来た
栽培し 育て 収穫し 食べる
そんなことが いつの間にか
あたりまえになった
森林を伐採して畑にしても
野原を拓いて田んぼにしても
自然破壊と言われることはなかった

人間はまた 牛や 豚や 鶏や 馬や 羊に
依存して生きて来た
飼育し 屠殺し 食べる
そんなことが いつの間にか
あたりまえになった
動物たちを劣悪な環境に押し込んでも
薬漬けにして不自然に育てても
動物虐待と言われることはなかった

品種改良も寒冷地の開拓も
工業のような農業や牧畜も
いいことだと思ってやってきた人間が
遺伝子の組み換えまでするようになり
終いには自分たちを飼いならし始めた
不自然に飼いならされた人間は
奴隷であることに気づかずに
システムの中に組み込まれる

システムに組み込まれた人間は
自分たちを組み込んだ人間を知らない
人間が人間を利用するなかでは
利用された人間が 自分を知ることはない
自分を憐れむことはなく 他人を憐れむ
哀れな人たちは なにも気付かない
不幸せな人たちが 幸せを感じ
システムのなかで暮らす

君に システムの外にいてほしい
君に 君でいてほしい

1 thought on “人間がしてきたこと

Leave a Reply

Your email address will not be published.