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精神疾患は、脳の働きの変化、つまり神経間の情報伝達がうまくいかない状態になることによって起こりますが、その原因によって、外因性・心因性・内因性と、大きく3つに分類できます。
外因性精神疾患(精神障害)
外傷や疾患、薬物の影響などはっきりした理由で脳神経の働きが阻害され、精神症状がみられるものです。原因としては、脳挫傷感染症などが挙げられます。
心因性精神疾患(精神障害)
心理的ストレスが原因で症状が出てくるものです。ストレス反応(急性ストレス障害心的外傷後ストレス障害(PTSD))や適応障害などの神経症があります。
内因性精神疾患(精神障害)
原因がはっきりしないのに精神症状が見られるものです。代表的なものとしては統合失調症、気分障害(うつ病双極性障害)が挙げられ、この内因性精神疾患だけを指して精神疾患や精神障害と定義する場合もあります。
現在までの研究成果では、統合失調症はドーパミンが、うつ病ではセロトニンやノルアドレナリンといったそれぞれの脳内神経物質の分泌量が症状に影響しているのではないかなどと言われています。

1 thought on “仕事ナビ

  1. shinichi Post author

    精神疾患(精神障害)の種類・症状から生活や仕事探しの支援制度まで紹介します

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    https://snabi.jp/article/17

    精神疾患とは、脳の働きの変化によって、感情や行動などに著しいかたよりが見られる状態のことです。統合失調症やうつ病、双極性障害(躁うつ病)などが挙げられます。

    精神疾患とは?

    精神疾患とは、脳の障害や損傷などによる働きの変化が原因で、感情や行動に著しいかたよりが見られる状態のことです。統合失調症やうつ病などいろいろな病気の総称で使われます。

    ただ、厳密な定義があるわけではないので、どこまでの病気を指すのかは使用する方により異なる場合もあります。主に行政サービスで使用される精神障害という言葉と似たような意味で使われることも多いですし、「心の病」や「精神病」といった言葉を、より医学的に言いあらわすときに使われることもあります。

    この記事では、精神障害と精神疾患をほぼ同様の意味として捉え、精神疾患という言葉に統一して説明していきます。精神障害に対応する行政サービスについても、精神疾患という言葉を使用します。

    厚生労働省の調査によると、精神疾患の患者数は1999年は約204万1000人でしたが、2014年には約392万4000人と増加しています。今や精神疾患は非常に身近な病気となっています。

    精神疾患は原因によって3つに分類

    精神疾患は、脳の働きの変化、つまり神経間の情報伝達がうまくいかない状態になることによって起こりますが、その原因によって、外因性・心因性・内因性と、大きく3つに分類できます。

    外因性精神疾患(精神障害)

    外傷や疾患、薬物の影響などはっきりした理由で脳神経の働きが阻害され、精神症状がみられるものです。原因としては、脳挫傷や感染症などが挙げられます。

    心因性精神疾患(精神障害)

    心理的ストレスが原因で症状が出てくるものです。ストレス反応(急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD))や適応障害などの神経症があります。

    内因性精神疾患(精神障害)

    原因がはっきりしないのに精神症状が見られるものです。代表的なものとしては統合失調症、気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられ、この内因性精神疾患だけを指して精神疾患や精神障害と定義する場合もあります。

    現在までの研究成果では、統合失調症はドーパミンが、うつ病ではセロトニンやノルアドレナリンといったそれぞれの脳内神経物質の分泌量が症状に影響しているのではないかなどと言われています。

    精神疾患の種類と症状を紹介

    それでは、主な精神疾患の種類と症状を見ていきましょう。精神疾患と一言で言っても、疾患ごとに症状は異なります。

    統合失調症

    思考や行動、感情などを1つの目的に沿ってまとめていく能力、つまり「統合」する脳の力が落ちたために、「スパイに見張られている」などの妄想や、現実には起こっていないことが実際に見えたり聞こえたりする幻覚が表れる病気です。

    初期には幻覚や妄想などが現れる「陽性症状」が強く表れ、以降はうつ病のように無気力になる「陰性症状」が長く続きます。

    うつ病(大うつ病性障害)

    抑うつ気分、意欲の低下、注意力・判断力の低下などの精神症状、およびだるさや睡眠障害といった身体症状が継続して、通常の生活が送れなくなってしまう病気です。精神的ストレスや身体的ストレスが重なると発症するとも言われますが、明らかな原因がないまま発症する場合もあります。うつ病の患者は増加傾向にあり、100人に3~7人がかかると言われています。

    双極性障害(躁うつ病)

    うつ病と似たようなうつ状態とともに、その対極とも言える躁状態も出現し、これらを数カ月おきにくりかえす病気です。躁状態になると、寝ることなく動き回り続けたり多弁になったりしてエネルギッシュになりますが、ひとつのことに集中できず、周囲を疲労させてしまいます。また、衝動に任せて高額な買い物をするなどのリスクも高まります。

    一方、うつ状態になると、すべてのことに興味がなくなって無気力状態になり、生活に支障が出てしまいます。

    激しい躁状態が起こる双極性障害を「双極I型障害」、軽い躁状態が起こる双極性障害を「双極II型障害」といいます。

    発達障害

    発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)と、その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、社会生活に困難が発生する障害のことです。

    先天的な特性が要因となって生じる障害ですので、精神疾患と表現すると少し語弊があるかもしれませんが、実際の診断は心療内科や精神科で行われることが多いことや、現在の行政の仕組み上、障害者手帳を申請する際は「精神障害者保健福祉手帳」に該当することなどから、この記事でも紹介します。

    具体的な発達障害のタイプには、自閉症スペクトラム障害(自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害等を含む)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などがあります。例えばADHDは不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状が見られます。また、自閉症スペクトラム障害では対人関係やコミュニケーションの障害、特定の物事へのこだわりなどの特徴が表れます。

    以上が主な精神疾患です。

    精神疾患の診断に際しては、アメリカ精神医学会が作成した診断基準DSM(精神障害の診断と統計マニュアル)の第5版、DSM-5と、WHO(世界保健機関)が作成したICD(国際疾病分類)の第10版であるICD-10が基準になります。医師の診断根拠として利用されるのはDSMが多く、ICDは行政サービスを利用する際の分類として利用されます。

    精神疾患の治療法は?

    精神疾患の治療は、薬物療法と精神療法、心理社会療法などを通じて行います。

    薬物療法

    精神疾患の治療の中心になるのが薬物療法です。精神に作用する薬を向精神薬といいますが、症状によってさまざまな向精神薬を服用することになります。
    以下が向精神薬の分類です。

    精神療法

    治療全体を通して、本人や家族が不安に思っていることや、症状によるトラブルや薬の副作用、家庭環境、人間関係などの悩みについて医師などの専門家が話を聞き、アドバイスをしたり話し合いをしたりしていきます。また、その中で本人自身がどんな状態にあるのか(病識)の理解を深めたりします。

    心理社会的療法

    社会生活へ適応するため、コミュニケーションなどの生活スキルを磨くものです。集団作業などを通じて生活の感覚を取り戻すデイケアなどがあります。

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