釈迦

十二支縁起 四諦 八正道
無明


名色
六処






老死
苦諦
集諦
滅諦
道諦
正見
正思惟
正語
正業
正命
正精進
正念
正定

One thought on “釈迦

  1. shinichi Post author

    十二因縁の展開

    老死とは、老いて死んでゆく人間にとっての厳粛な事実であり、生もまた生まれることである。しかし、これは単なる生命現象としてではなく、老死によって無常苦が語られ、また生においても苦が語られている。そうでなければ、釈迦の成道に何らの関係もない。したがって、老や死は苦悩の具体的事実である。これは無常苦の中を行き続ける自己を見つめることで、喜と楽による幸福の儚(はかな)さを物語るものであり、人間生存自身の無常苦を意味する。この点で、生も単なる生命現象としてではなく、無常苦の起因、根本として求められたものとされる。
    「老死がなぜあるか、それは生まれてきたから」では無常苦の解決にはならない。生も苦、老死も苦、人生そのものが苦と、ここに語られる。生老死がなぜ苦なのか、毎日の生活が生老死に苦を感ぜずにはおれないような生活だからである。その生活こそ生老死を苦とする根本であり、それを有という。生活の行為が生老死を苦と感じさせるのはなぜかというと、常に執着をもった生活をしているからである。とくに、自分自身と自分の所有へのとらわれが、その理由であり、取による有といわれる。その取こそ愛によるのである。
    経典は、この愛について三を説いている。
    有愛(bhava-taNhaa) – 存在欲。生きることを渇望する心。
    非有愛(vibhava-taNhaa) – 非存在欲。有愛がはばまれる時に起こる、死を求める心。
    欲愛(kaama-taNhaa) – 刺激欲。感覚器官からの刺激を求める心。思考やイメージなど、自分の心(意根)で生み出す刺激も含む。
    諦とは「真理」という意味であり、四聖諦とは「4つの聖なる真理」の意である。

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