豊かさと貧しさ

どの社会にも
豊かな人と貧しい人がいる

豊かな人は
悪いことをしたから豊かになったのだという
そういう考えから抜け出せない
貧しい人は
悪いことをしてでも 豊かになろうとする
そういう考えからも抜け出せない

心を豊かにするのも貧しくするのも
心の持ち方一つだとは思うけれど
豊かな人には
社会のことを考える人が多く
貧しい人には
社会のことをあまり考えない人が多いと
そんなふうに言われると
なにも言い返せない

暑い季節がやってくる
貧しい人たちには大変な日々が続く
寒い季節がやってくる
貧しい人たちには大変な日々が続く
ものの値段が上がる
貧しい人たちの暮らしは大変になる
災害がやってくる
貧しい人たちは窮する
でも
豊かな人たちは 何があっても困らない

そう思っていたら
あそこにあったはずの お屋敷は いつの間にか 消え
あそこにいたはずの お金持ちも いつの間にか いなくなっている

人の豊かさなんて 儚いもの
そう思ったら
豊かさなんて という気になる

貧しい人が 立派な家を持ち
立派な庭と 立派な塀と 挙句は立派なプールまで作り
豊かな人と思われて
社会のことなど おかまいなしに 自分のことばかり考えていたら
ある日突然 全財産を失って 貧しい人に 逆戻り

豊かだとか貧しいとかいっても 所詮は同じこと
そう思ってみたいけれど
どの社会も固定化し
豊かな人の子どもは豊かで
貧しい人の子どもは貧しいという
いやな状況がまかり通っているのを見ると
豊かな人の集まる場所に なにか仕掛けてやろうかと思う
やばい やばい そんなことは考えてはいけない

いちばんいいのは
豊かさとも貧しさとも関係なく つつましく暮らすこと
君と二人でつつましく暮らす
それが いい
いちばん いい

1 thought on “豊かさと貧しさ

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