ナショナル ジオグラフィック

首長竜は、クジラや人間といった多くの哺乳類のように、卵ではなく赤ちゃんを産んでいたとする研究結果が発表された。首長竜は、恐竜時代に生きた巨大で首の長い海生爬虫類だ。

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  1. shinichi Post author

    首長竜は胎生だった? 化石から胎児

    ナショナル ジオグラフィック

    2011.08.10

    https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4717/

     首長竜は、クジラや人間といった多くの哺乳類のように、卵ではなく赤ちゃんを産んでいたとする研究結果が発表された。首長竜は、恐竜時代に生きた巨大で首の長い海生爬虫類だ。 今回調査されたのは、1987年に発掘された化石だ。7800万年前に生きていた体長4.7メートルの大人の首長竜(学名:Polycotylus latippinus)で、化石の腹腔に当たる部分に小さな骨が収まっていた。これは、母体が死んだとき、まだその胎内にいた首長竜の赤ちゃんの骨だ。

     今回の発見は、首長竜が胎生(子どもを赤ちゃんで産む形態)だったことを示す初めての証拠となる。

     研究の共同執筆者でアメリカ、ウェストバージニア州のマーシャル大学で首長竜を研究するロビン・オキーフ(Robin O’Keefe)氏によれば、「この胎児はあまりに大きく、卵で産むのは生理学的にも物理的にも不可能だ」という。「そんな大きな卵を抱えて歩く理由もない」。

     オキーフ氏によると、今回の発見は、ある程度予想されていたことではあるが、首長竜に関して釈然としなかった部分が、この発見で解決するかもしれないという。

    「首長竜の体が、(恐竜のように)陸に上がって巣に卵を産むのにあまり適していないことは以前から知られていた。そのため、首長竜の胎生の証拠が見つからないことが謎だった」とオキーフ氏は声明の中で述べている。

     胎生の証拠は、他の古代海生爬虫類にも見つかっている。例えば、イルカに似たイクチオサウルスなどがそうだ。しかし研究によると、首長竜は通常、胎内で大きく育てた子どもを一度に1頭だけ出産していた点がユニークだという。

    「イクチオサウルスは一度に複数の(小さな)子どもを出産していた。その点で、首長竜は他の古代海生爬虫類とは違っている」と、研究の共同執筆者でロサンゼルス郡自然史博物館恐竜研究所のルイス・チアッペ(Luis Chiappe)氏は話す。

     ただし、首長竜がときに双子や三つ子を出産していたことは「十分にありうる」と同じく共同執筆者のオキーフ氏は述べている。「実際、私はまずそうだろうと考えている」。

     チアッペ氏とオキーフ氏によると、化石から見つかった胎児は体長が約1.5メートル、すなわち母親の3分の1ほどだったと推定されるという。

     大きな赤ちゃんを単胎で産む現生動物の多くは、社会性を持ち、子育てに多くの時間と労力を費やす。チアッペ氏によると、首長竜も同様の傾向を示し、典型的な爬虫類というより現在のクジラやイルカに近い育児スタイルをとっていた可能性があるという。

    「母親にとって、それは基本的にリスクを意味する。自分の遺伝子を残したければ、そのたった1頭の赤ん坊に多大なエネルギーを注ぐしかないからだ。したがって、生まれたあとも、母親が赤ん坊にエネルギーを注ぎ続けたということは考えられる」とチアッペ氏は言う。

     首長竜が積極的に子育てしていたという仮説の検証が困難であることは、チアッペ氏も認めるところだ。しかし今後、首長竜の赤ちゃんの化石が大人の化石と一緒に発見されることが増えれば、首長竜の母親が子育てしていたという説の裏付けになるとチアッペ氏は言う。

     そうなれば、子育て説は、大きな首長竜と小さな首長竜が「別々の場所で死んだのに、なぜかいつも同じ場所に埋まっていると考えるよりも、筋の通った解釈になるだろう」とチアッペ氏は述べている。

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  2. shinichi Post author

    恐竜時代の海生爬虫類は皮膚が黒かった
    2014.01.14

    https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8736/

     黒は長年にわたる流行色だったようだ。新たな研究の結果、海生爬虫類が2億年近くもの間身にまとっていた色が明らかとなった。 コロラド大学ボルダー校の進化生物学者レベッカ・サフラン(Rebecca Jo Safran)氏は同研究には参加していないが、「この研究は、絶滅した生物の外見という極めて興味深い過去を覗く窓を開けてくれた」と話す。

    ◆色素パターン

     博物館に保存されていた生物3種の皮膚サンプルに含まれる分子を分光計と走査型電子顕微鏡で分析した結果、軟組織に認められた色素沈着はメラニンを特徴とすることがわかった。メラニンは、人間を含む動物の皮膚において黒色や茶色を発現する色素だ。

     その他の色素はほとんど見られず、特に赤色や黄色をもたらすものは元々検出が難しいこともあり見つからなかった。

    「今回検出されなかった色素が存在した可能性もゼロではないが、化石に黒色色素沈着が残っていたということは、彼らが[極めて暑い]環境でも生息することができたか、色素が作り出す模様を暗い海の中でカモフラージュにしていた可能性がある」と、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の進化生態学者テッド・スタンコウィッチ(Ted Stankowich)氏は電子メールの中で述べている。

    ◆黒の利点

     リンドグレン氏は黒い背中を持つ現代のオサガメを例に挙げ、それぞれの古代生物が体内の温度調節や日焼け防止、カモフラージュのために黒色色素を同様に発達させたのではないかと指摘する。

    「オサガメが寒い気候の中で生存できるのは主に体が巨大なためと考えられてきたが、彼らが日中、海面で日光浴をすることもわかっている」と同氏は説明する。「体色が暗いほど早く、より高く体温を上昇させることができる」。

     研究の対象となった古代のオサガメもきっと同じような色やライフスタイルだったのだろう。リンドグレン氏は次のように付け加えた。「同じく広い範囲に生息していたモササウルスと魚竜も、潜水の合間に黒い皮膚で素早く体を温めていたのではないか」。

     一方、サフラン氏は黒い皮膚によって実際にどの程度体が温まるのかを現存種で調べる必要があると指摘する。

     今回の生物3種に見られた濃い色合いは“収斂”進化の一例である可能性が高いと、同研究は結論づけている。収斂進化は、自然淘汰の結果として系統を問わず似通った特徴を持つようになる現象である。今回のケースでは、異なる生物種がそれぞれ黒い皮膚を発達させ、同じ特徴を持つに至ったと考えられるという。

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