異質平等論

  • 男と女は違うけど平等というような異質平等論は良くないし、歪んだ考えだ。
  • 人々の多様性高齢者とか男性・女性という箱に押し込めようとするのは抑圧的な発想だ。
  • 男と女は違うけど平等という考え方は男らしさ女らしさを許容してしまっている。
  • 人間はぜんぶ違う。個人差は、性差を超え、年齢差を超える。

3 thoughts on “異質平等論

  1. shinichi Post author

    炎上CMでよみとくジェンダー論

    by 瀬地山 角

    ジェンダーへの理解不足で炎上する広告は「4つの型」にわけられる――
    SNSが発達した現代、「CM」と「炎上」は切っても切れない関係となった。とりわけジェンダーに対する無理解に端を発する炎上案件は数知れない。最近も日本赤十字社のポスターが炎上したばかりだ。
    一方で、新しい人間や家族のかたちを描いて共感を抱かれた広告もいくつか存在する。両者をわかつものは何だったのだろうか? 東大で人気講義を開く社会学者が「CM」を切り口に語る、目から鱗のジェンダー論。

    目次
    序章 なぜCMは炎上するのか
    第1章 子育てママの応援かワンオペ礼讃か(性役割×女性)
    第2章 ファッションや化粧品のCMは難しい(?容姿や性的メッセージ×女性)
    第3章 何が「性的」とみなされるのか(?性的なメッセージ×男性)
    第4章 「はたらけ! 」と言われる男たち(性役割×男性)
    第5章 マイノリティと言葉の政治
    第6章 履いている下駄の高さ
    あとがき
    巻末付録 広告の〝炎上〟史

    著者プロフィール
    瀬地山 角 (せちやま・かく)
    1963年生まれ、奈良県出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、学術博士。北海道大学文学部助手などを経て2009年より東京大学大学院総合文化研究科教授。この間にソウル大に留学、ハーバード大、カリフォルニア大バークレー校で客員研究員。
    専門はジェンダー論。主な著書に『ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア』(編著)、『お笑いジェンダー論』『東アジアの家父長制』(いずれも勁草書房)など。
    大学の講義は受講者が500人を超える人気講義。「子道具」を連れて北海道から沖縄まで講演に出かけたことも。爆笑が起きる講演で人気がある。

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  2. shinichi Post author

    すすめよう!男女共同参画

    音更町(北海道河東郡音更町)

    https://www.town.otofuke.hokkaido.jp/files/00002600/00002616/susumeyou-danjyokyoudousankaku-r5.2.pdf

    異質平等論

    「男と女は違うけれど平等だ」あるいは「男女は違った役割を担っていても対等である」という考え方を異質平等論といいます。「違うけど『平等だ』」というのですから良さそうですが、異質平等論は「女性だから〇〇」「男性だから〇〇」という性別役割分業を社会に固定する可能性があります。

    例えば、ある夫婦がそれぞれの適性や能力、やりたいことを話し合い、納得した上で夫が外で働き、妻が家事を行い夫婦が異なる役割を担うことで、支え合いながら仲睦まじく対等な関係を築くことはあります。しかし、個々の夫婦にとっての望ましい夫婦の役割分担を「男は仕事、女は家庭」として社会全体に当てはめてしまうと、女性の社会参加を妨げ、男性だけが社会を動かす不平等な社会になってしまいます。

    性差と個人差

    女性は手先が器用で細かいことに気が付くから家事や育児に適していて、男性は腕力があるから力仕事に向くと考えがちですが、細やかで繊細な作業が得意な男性もいれば、男性より力仕事が得意な女性もいます。細やかさや繊細さ、腕力の違いなどを性差ではなく、個人差として捉えることが男女平等を実現する上で重要です。

    男女平等とは、生物学的な性に縛られずに、その個性と能力を十分に発揮できることです。それは女性の家事や子育てを否定するものではなく、女性だからと家事や子育てを強いられてはいけないということであり、男性を「男なんだから、がむしゃらに働いて家族を養う」という役割で縛ってはいけないということです。

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