ル・クラビエール有栖川。「コートドール」「ラ・ターブル・ド・コンマ」「カンテサンス」「クラッティーニ」などでサービスを務めた吉田正俊さんが2012年12月に開いた。扉を開けて店を入ると、目の前にドーンとピアノが置いてある。ドイツの名器ベヒシュタインのクラシックモデル。このピアノを囲むようにカウンターが設けられている。実はただのピアノではなく、特殊な加工を施してピアノ本体がスピーカーとなっていて、CD等の外部からの音源の音を、このピアノで響かせて再生できるようになっている。
吉田さん曰く「ピアノの共鳴板を直接鳴らすので、ピアノの弦がそれに共鳴して特に弦楽器の音の再生にとても個性的な性能を発揮する」とか。確かに、ズーンズーンと胸に響いてくるような音が響きます。
応援グルメ(32)元麻布「ル・クラヴィエール 有栖川」
クーチャンネル
http://blog.cucu81.jp/article/310140274.html
黒がベースの内装ですが、カウンターとその上部の天井部分だけが白くて、まさに鍵盤のようです。
音楽会などのイベントも予定していて、その際にはカウンターや台下の冷蔵庫が移動できるような仕組みになっています。もちろん、ワインセラーとピアノのために温度と湿度の調整はばっちりされています。
午後2時~午後5時までは名曲喫茶状態で、吉田さんがじっくり煎れたスペシャルコーヒーがおかわり自由で2000円だそうです。ホテルで打ち合わせをするとそのくらいのコーヒー代がかかることを考えると、こちらで時間を気にせず、音楽を聴きつつおいしいコーヒーをおかわりしながら飲めるのはお得かも(発想せこい?)。
夜のワインと料理のコースは2種類あって、1万5000円と2万円です。それぞれ10種類、20種類のワイン(少量ずつ)と食材のマリアージュを堪能できます。ワインだけでもOKです。
イメージがつかみにくいと思いますので、実際にある日のメニューを書いておきますね。
<ある日のワインと料理 2万円のコース>
食前酒
Amontillado 数十年使っているソレラで作られたシェリー
リエット、オリーブ、イベリコのサラミ
シャンパーニュ
Napoleon
ふぐのフリット
ロワールの白
Vouvray 2011
大間の塩ウニレモンピール添え
ローヌの白
Domaine du Monteillet Saint-Joseph 2010
ヒラメのカルパッチョ+10月摘みヴァージンオリーブオイル(シエナ産 Bardi)
ジュラの白
Terre de Gryphees 2010 Domaine de la Tournelle
ふぐ皮のボイル、シェリーヴィネガー添え(ヘレス産 Romate)
ブルゴーニュの白
Montagny 1er Cru 2010 J.M.Boillot
青森の新鮮な岩のり+ホタテ
ブルゴーニュの白
Meursault 2007 Vincent Dancer
ハタの蒸し料理
南仏ロゼ
Cotes de Provence 2010 Château des Sarrins
トリッパのトマト煮込み
コルシカ
Memoria NV
フォワグラのソテーとラ・フランスの天ぷら
南仏赤
Cotes de Provence2004 Château des Sarrins
蝦夷豚の炭焼ロースト
ローヌ赤
Beaune 2009 Domaine Newman
和牛炭焼ロースト
ブルゴーニュ赤
Sait-Aubin 1er Cru 2010
カモの炭焼ロースト
ローヌ赤
Terre de Gatets 2010 Domaine Richaud
羊の炭焼ロースト
締めの料理
サルシッチャとキャベツのオレッキエッティ
食後酒
マルティニーク産ホワイトラム
(sk)
ル・クラヴィエール?
Clavier
http://fr.forvo.com/word/clavier/
フランス語ならクラヴィエ、英語ならクラヴィヤー。。。