愛媛新聞

企業の人権啓発に力 アジア・太平洋人権情報センター所長 白石理さん=松山市出身
Ehimeスイス・ジュネーブの国連事務局などで25年間、主に人権侵害調査の特別手続き、人権委員会事務局や研究調査部門などを担当。豊かな経験と高い見識を備えたエキスパートとして2006年から現職を務める。
国連時代、多くの「人殺し」を見てきた。政治弾圧や暗殺、軍・警察による虐殺、不当裁判による死刑など世界では目を覆う人権侵害が後を絶たない。「目の前で泣いている人の涙をどう受け止めるか。机上で論文を書いているだけでは分からない」。口調は穏やかだが一言一言に強い芯が通り「人権は社会を良くする道具」と断言する。
ここ数年、力を入れているのが企業対象の啓発活動。一般市民に広くメッセージを届けるには企業は格好の窓口だ。講演依頼も多く、研修用に作ったガイドブック(12年1月発行)は9千部を突破する好評ぶりだ。
「長く外国に住んでも心の拠り所は日本であり松山」と今も実家周辺の光景を思い浮かべる。単身赴任で大阪市西区在住。68歳。来年3月に退職し家族の待つスイス・ジュネーブに戻る予定だが「自分の仕事が終わるとは思っていない」。

2 thoughts on “愛媛新聞

  1. shinichi Post author

    愛媛新聞

    http://www.ehime-np.co.jp/kaisha/

    愛媛新聞は1876(明治9)年9月11日創刊、2008年(平成20年)には紙齢4万5000号に達しました。現存する地方紙では全国で7番目に古い歴史を持っています。明治期には、俳句や短歌の革新者・正岡子規(松山出身)の活動を紙面で積極支援し、太平洋戦争後の復興期には、言論の自由と独立の気運の中、昭和22年12月1日から日本で最初の新聞週間を開催しています。

    マルチメディア時代の現在、愛媛新聞社は地域の「総合情報センター」として、朝刊を軸にインターネット(ホームページ)やCATV、ラジオ、携帯端末、フリーペーパー、書籍など、さまざまな媒体を結び地域に役立つ情報を日夜発信しています。また、展覧会、音楽会、講演会、スポーツイベントなどの事業を通じて県民の生活文化向上に努め、緑化推進のための「照葉の森づくり」を実施するなど地域貢献活動も行っています。

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