山崎元

相場の世界には「順張り」と「逆張り」の二つのプレイ・スタイルが存在する。近い過去から現在までの間に、相場が上がっている時に買い、下がっている時に売るやり方が「順張り」で、上がっている時に売って、下がっている時に買うのが「逆張り」だ。将来の相場を見通すことが出来れば、その見通しに対して順張りすればいいのだが、残念ながら、そのように好都合な事が出来る人はいない(いたら、世界の富の相当部分を一人で握っているはずだ!)。
順張りを採用するか、逆張りを採用するかは、もちろん市場参加者の自由なので、いつでも自由に変えることが出来る。とはいっても、個人によって好き嫌いがあることが多い。だが、経験的にいっても、理屈で考えるとしても、一方のパターンが常に有効であり続ける事はない。
理論的には、順張り・逆張りを気にする必要はないというのが一つの結論だが、自分の得意のパターンが有効だと思う時に相場に参加すればいい、というのがもう一つの結論だ。相場への参加の仕方は一通りでなくてもいい。
ファイナンス理論の世界の理屈で考えるなら、順張りが有利か、逆張りが有利かについては、結論が出ることはない。仮に、一方が有利だという結論が出るとすれば、過去の価格の動きを見るだけで他人よりも有利にゲームをプレイすることが出来ることになってしまう。
株式のようなリスク資産への投資であれば、理論的にいえるのは、投資家が適切に負ったリスクに対する収益が期待できるということだけだ。

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2 Responses to 山崎元

  1. shinichi says:

    「順張り」と「逆張り」について

    二つのプレイ・スタイル

    ホンネの投資教室 第170回 

    by 山崎元

    https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/yamazaki/yamazaki_20120406.html

  2. shinichi says:

    (sk)

    それぞれに自分のスタイルを信じて、儲けたり損したりする。

    山崎元のように客観的で、しかも中立的は人は、実はとても少ない。

    こういう人の言うことは信頼できることが多いが、傍観者的な態度が過ぎると、現実味を失ってしまう。

    あちらか、こちらか。人はなかなか決めることができないでいる。

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