浅田厚志, 出版文化社共同出版事業部

本は自分の出版社から商業出版でもない、自費出版でもない、出版社=発行元になるという方法を紹介。

3 thoughts on “浅田厚志, 出版文化社共同出版事業部

  1. shinichi Post author

    自分本位の出版の難しさ

    by chowd

    「自分本位の出版」のヒントらしきものを得た「ような」気がするが、「自分の出版社」は、「自費出版」なのか「共同出版」なのか「明確」でなく、「悪意」に解釈すると、「自費出版」の名を借りた「共同出版」なのではないのか?

    それは、一切の「経費」は、「自分の出版(著者)」が「出資」し、「流通」は「手助けをする」と言っても、「あらゆるコマーシャル」の「経費の出資」も「自分の出版(著者)」が出して、挙句の果ては、「自分の出版」の「著作(本)」が、「店頭」に並べられるどうかは、「書店(の店員)」任せと言うのでは、「無責任」の非は免れないだろう。

    「自分本位の出版」を目指すほどの「真摯なる著者」は、単に、「売らんがための本」ではなく、「売ってほしい本」を「出版」したいがためなのである。

    すなわち、「心血」を注いで書き上げた「己の著書(本)」が、「いかなる基準」で、「審査」されて、「世に出るかでないか」を「出版社」に決められることに甘んじられないからである。

    つまり、「心血」を注いで書き上げた「己の著書(本)」を「己と志」を同じくする「読者」に訴えたいからである。

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  2. shinichi Post author

    「自費出版」のその前に。

    by カメ トップ

    もしかすると、本書の読者の中には、自費出版で痛い目を見た人がいるのかもしれない。
    或いは、自費出版も視野に入れながら、自分の企画の出版しようと試みている人なのかもしれない。

    ともあれ、本書の内容を、簡単にまとめると、

    “本を出版し、書店に置いてもらう為には、取次口座を持った出版社でなければいけない。但し、取次口座を持つ『書籍販売代行』サービスを利用する事で、自分で立ち上げた出版社から、一般流通に乗る本を出す事が出来る。”

    という事になろう。
    つまり、本書の出版社であるところの、出版文化社の「書籍販売代行サービス」を利用して下さいね、という事である。

    本書は全179ページなのだが、実は、「自ら出版社を名乗ってしまえば良いのです」という、本書のキモとなる話題は、151ページからとなっている。その方法は上記の通り。

    それ以前には何が書かれているのか、というと、現在の出版業界の趨勢や、自費出版を含めた出版形態の比較、そして、「書籍ができるまで」「出版流通のしくみ」の解説になっている。

    この「書籍ができるまで」「出版流通のしくみ」の章が、抜群に面白いのだ。
    多分、ここまで、本が出来るまでの、過程や仕組みを詳細に書いた本は他にはないのではないだろうか? 
    最終的に自費出版の道を選んだとしても、こうした仕組みを知っているのと、知らないのとでは雲泥の差がある。

    商業出版(普通に流通している本)、自費出版、そして自らが発行元になるという、それぞれのケースの長所・短所、印税の相場などが分かるからだ。

    もし、自費出版を考えている人がいたならば、是非、本書を読んで、そのリスクや、印税の相場、著者が作品に対してどれだけタッチ出来るか、を確認してから、最終的な決断をして欲しい。

    本書の核心部分は、先にまとめた通りで、「書籍販売代行サービスを利用しよう」という、短いもので、そのサービスが何をどこまでやってくれるのか? どの程度費用が掛かるのか? などの情報は欲しいと感じた。

    だが、しかし、あまり一般に知られる事のない「書籍ができるまで」「出版流通のしくみ」を、丁寧に解説してくれており、それだけでも一読の価値はある。

    最終的に、出版社に企画を持ち込むも良し、自費出版を選ぶも良し、そして、本書の提案する、書籍販売代行サービスを利用するも良し、なのだが、是非、その前に、本書で「本というものが、どうやって作られ、どうやって書店に流通するのか」を知っておきたい。
    どの出版形態を選ぶにせよ、それを知る事は大きなアドバンテージになるからだ。特に自費出版を考えている人は、絶対に本書を読んで欲しいと感じた。

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