2020年東京五輪エンブレムの選考コンペに応募したデザイン関係者

  • 広告代理店がデザインを「カネ化」し、デザイナーもそのいいなりになってきた日本デザイン界のうみを、これを機に全部出し切った方がいい。
  • 通常なら、選ばれなかった側にも「こういうデザインに決まったが、引き続き協力をお願いしたい」という連絡くらいある。しかし今回、組織委員会からの連絡は全くなかった。
  • 応募したほかの103人のデザイナーに、最低限の礼儀もなかった。修正してまで、佐野氏のデザインに決めた。その段階で、佐野氏と我々は平等ではないと思った。
  • この30年くらい、デザインコンペは広告代理店中心に動いている。デザイナーも、代理店の意のままに動くようになってしまった。
  • お金になればいい、と要求がエスカレートする代理店に、これまで佐野氏はうまく乗ってきたのではないか。代理店にとっても、使いやすいのだろう。
  • 一番残念なのは、日本を代表するメンバーが審査委員に名を連ねながら、今回の選考を許したことだ。
  • 本来デザインは、コンセプトやストーリーを考えて決めるべきだ。今回は今後の展開も含めて、お金になりやすい、お金を生みやすいものが選ばれた。
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2 Responses to 2020年東京五輪エンブレムの選考コンペに応募したデザイン関係者

  1. shinichi says:

    コンペ応募者に不信感「佐野氏ありきの選考だった」

    by 中山知子

    http://www.nikkansports.com/general/news/1532035.html

    佐野研二郎氏(43)の作品が選ばれた2020年東京五輪エンブレムの選考コンペに応募したデザイン関係者が1日、日刊スポーツの取材に応じ、「佐野氏ありきの選考」が、今回の事態を招いたと振り返った。組織委員会からは、佐野氏のデザインが選ばれた後、通常のコンペならある連絡すらなかったという。「広告代理店がデザインを『カネ化』し、デザイナーもそのいいなりになってきた日本デザイン界のうみを、これを機に全部出し切った方がいい」とも指摘した。

     取材に応じたデザイン関係者は、当初から五輪エンブレムのコンペが、通常と違うと感じていたと話す。

    「通常なら、選ばれなかった側にも『こういうデザインに決まったが、引き続き協力をお願いしたい』という連絡くらいある。しかし今回、組織委員会からの連絡は全くなかった」という。「応募したほかの103人のデザイナーに、最低限の礼儀もなかった。修正してまで、佐野氏のデザインに決めた。その段階で、佐野氏と我々は平等ではないと思った」と振り返り、「佐野氏ありき」のコンペだったとの見方を示した。

     佐野氏は「プレゼンがうまい」印象があるという。その上で「この30年くらい、デザインコンペは広告代理店中心に動いている。デザイナーも、代理店の意のままに動くようになってしまった」と話す。「お金になればいい、と要求がエスカレートする代理店に、これまで佐野氏はうまく乗ってきたのではないか。代理店にとっても、使いやすいのだろう」と推測する。

     「一番残念なのは、日本を代表するメンバーが審査委員に名を連ねながら、今回の選考を許したことだ」とも指摘した。「本来デザインは、コンセプトやストーリーを考えて決めるべきだ。今回は今後の展開も含めて、お金になりやすい、お金を生みやすいものが選ばれた」と、審査過程にも疑問を示した。

     審査委員代表の永井一正氏について「純粋にデザインを考えてきた方だが、今回は周囲に押し切られたのでは」。64年大会のエンブレムをデザインした亀倉雄策さんを引き合いに「デザインで国を良くしたいという思いが根底にあり、当時はデザイン界にもモラルがあった。それが変わってしまった。代理店がベースになっている流れを変えるべきだ。亀倉さんは今ごろ泣いているのではないか」。

     1日の組織委の会見も「上から目線で、国民の方を向いていない」と感じた。新しいエンブレムは「国民目線で、国民に愛されるものを選んでほしい」と期待を込めた。

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    選考経緯 昨年11月、104人が参加したコンペの審査会を2日間にわたって、作者名を伏せた状態で、永井一正氏ら8人の審査委員が残したい作品にチップを置いていき、絞り込み。初日に104→37、37→14と選出。2日目に14→4に絞られ、最終投票で佐野氏のデザイン案が4票を得て決定した。しかし類似調査から2度の修正が発生し最終的に4月7日に決定。組織委が約3カ月かけて正式な国際的商標調査を実施し審査委員8人のうち7人の了承を受け、7月24日に発表した。

  2. shinichi says:

    (sk)

    「デザイン vs ビジネス」は、ビジネスの完勝に終わる。日本人のなかに根付いてしまったカネへの信仰が、そうさせる。

    日本の広告代理店には、カネという価値しかない。だからか、PR という言葉は捻じ曲げられ、「パブリック = 消費者」という図式のなか、国民はずっと馬鹿にされ続けてきた。

    「テレビで流しさえすれば、みんな乗ってくる」とか、「広告さえ良ければ製品がまずくても問題はない」というような発想が社会に行き渡る時、その社会には終わりが近い。

    広告代理店の巨大化は、日本の社会の衰退の象徴であり、天皇の次に来たカネという絶対的存在も、バブルのあとには不確かになり、次の価値を持つまでのあいだ、不安と不信とが満ち溢れる。しあわせになど、なれるわけがない。

    そもそも、首相の「フクシマについてお案じの向きには、私から保証をいたします。状況は統御されています」という発言から始まった2020年オリンピックは、競技場建設の白紙撤回、大会エンブレムのデザインの白紙撤回と、悪い流れには終わりがない。組織委員会の会長は「だいぶ、えらい目に遭った」と言ってなんの責任も取ろうとしない。

    これで大地震か富士山の爆発でも起これば、万事急須。でもそうすれば、みんなが力を合わせ、良いオリンピックが開催できるかもしれない。

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