JR東海

枯山水庭園は室町時代の中頃から作られるようになった様式で、水を使わず砂や石で水の流れや山を表現する。中でも水を表現するのに重要な役目を果たしているのが白砂に描かれる砂紋。触っても冷たい水は無いけれど、この模様があるからこそ水を感じることができるのだ。この模様、いつ誰が、どんな道具でつけているのだろうか。
龍安寺の場合、花園大学で禅を学んでいる学僧が、修行の一環として砂熊手で描いているという。掃除用の熊手は一般的に竹製だが、竹ではしっかりと砂に食い込まず線がつきにくいため、龍安寺では重みのある鉄製のものを使用している。ちなみに砂熊手は庭師や造園業者がそれぞれの模様に合わせて特注で作っていて、呼び名もレーキなどさまざまだという。
線を引く作業はおよそ十日に一度の割合で庭に入り行う。

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One Response to JR東海

  1. shinichi says:

    枯山水の砂紋

    そうだ 京都、行こう。

    http://souda-kyoto.jp/knowledge/culture/samon.html

    枯山水の砂紋

    枯山水庭園は室町時代の中頃から作られるようになった様式で、水を使わず砂や石で水の流れや山を表現する。中でも水を表現するのに重要な役目を果たしているのが白砂に描かれる砂紋。触っても冷たい水は無いけれど、この模様があるからこそ水を感じることができるのだ。
    この模様、いつ誰が、どんな道具でつけているのだろうか。代表的な枯山水庭園のある龍安寺と退蔵院(妙心寺塔頭)に尋ねた。

    龍安寺の場合、花園大学で禅を学んでいる学僧が、修行の一環として砂熊手で描いているという。掃除用の熊手は一般的に竹製だが、竹ではしっかりと砂に食い込まず線がつきにくいため、龍安寺では重みのある鉄製のものを使用している。ちなみに砂熊手は庭師や造園業者がそれぞれの模様に合わせて特注で作っていて、呼び名もレーキなどさまざまだという。

    線を引く作業はおよそ十日に一度の割合で庭に入り行う。

    「庭園は『ありのまま自然に、自分の心と向き合って』見ていただいていますので、春は桜の花びら、秋は落ち葉、冬は雪が降っても、ほとんど手を加えることはしません。手を加えるのは砂紋が消えた時など形態に変化が出たときだけです」とは龍安寺での話。

    一方、退蔵院では余香苑の中に「陰の庭」と「陽の庭」の二つの枯山水庭園がある。どちらも檜(ひのき)製の砂熊手を使って引いているが、「陰の庭」の方が線引きをし直すことが多い。ここの黒砂は小さい粒を使っているせいか、猫やイタチが入って足跡をつけたり、スズメが砂浴びして遊ぶからだ。

    最近、この小さな来場者の仲間が増えたという。「アライグマやテンなども頻繁に出没して…。できるだけ作庭当時のままの形状を保ち続けるようにするのが、私たちの役目だと思っています。作業はもちろんのこと掃除に至るまで細心の注意を払って行います」と、答えてくれた。

    作業は龍安寺で一時間、退蔵院では四十分程かかるという。模様を描くのに順番はあるのかと聞いてみると、龍安寺の場合は、「どこに何を引かなければならないかはありますが、順番は学僧達が各々考えながら引きます」とのこと。

    退蔵院の場合は、奥から順番に手前に向かって引いていくのだという。

    同じ道具を使い、同じ順番で線を引いても、几帳面な人、大雑把な人など、引く人の性格によっても出来が違う。同じ人が引いても、その日の気分によって、出来が違い、納得のいく模様を描くのはなかなか難しいそうだ。これも修行のうち。

    枯山水庭園を見る時は、誰がどんな思いで描いたのか想像してみたい。

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