3 thoughts on “Causteau

  1. shinichi Post author

    アルファベット(alphabet)とは、ひとつひとつの文字が原則としてひとつの子音または母音という音素をあらわす表音文字の一種であり、また、それを伝統的な配列で並べたものをいう。「アルファベット」という語は、ギリシア文字の最初の2文字 α, β の読み方である「アルファ」(ἄλφα)、「ベータ」(βήτα) に由来する。

    文字体系の類型としては、アルファベットアブギダアブジャドとともに音素文字に属する。ただし欧米では、これら3つをまとめて「アルファベット」と呼ぶことがある。また日本では「アルファベット」という言葉は、世界でもっとも広く通用している代表的なアルファベットであるラテン文字のことを指すことがある。

    アルファベットでは、原則として、音声言語の音素のうち子音と母音の両方をそれぞれ別の字母で表記する。対してアブジャドでは、子音だけを表記し、母音は大抵表記しない。アブギダでは、子音の字母を書くと特定の母音が伴った音節を表し、それ以外の母音が伴った音節を表す場合などは補助的な記号を付加することで表記する。

    アルファベットのほとんどは、セム諸語のための文字として中東で誕生したアブジャドから発展してきたと考えられている。一方、アブギダはかつて音節文字とアルファベットの中間段階と考えられたこともあったが、今日では、アルファベットとは別個にアブジャドから発展してきたものだと考えられている(原シナイ文字から派生した文字体系も参照)。

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  2. shinichi Post author

    表語文字

    表語文字(logogram)は、一つ一つの文字で言語の一つ一つの語や形態素を表す文字体系のことをいう。

    漢字は、1音節が1形態素となる中国語の形態素それぞれを一文字ずつで表記するので、体系的な表語文字の代表的なものである。

    表語文字に対し、一つ一つの文字が音素や音節を表し、意味に対応しない文字体系を表音文字という。表語文字が原則として単独の文字で意味をなすのに対し、表音文字は特定の順序につながって語の発音を表すことで意味をなす。形式的に言い替えると、表語文字は言語の二重分節のうち、一次分節のレベルで言語を表記するものであると言える。

    一方でアラビア数字のように、各々の文字が表す意味は明確だが言語の発音との結び付きが弱いと考えられる文字体系を表意文字と呼ぶ。

    表語文字の多くは象形文字に起源を持つ。象形文字がもっぱら具体的な事物を表す記号のみを持つ文字体系であるのに対して、表語文字は、言語の語や形態素のほとんどすべてを表すことができる。このようなことが可能になったのは、別の意味を持つ文字を組み合わせてより複雑な意味を持つ文字を作り出す手法(会意)や、語の発音を表す記号(声符)と意味範疇を表す記号(義符) を組み合わせて新たな文字をつくり出す手法(形声)を発達させたためである。

    同じ表語文字の文字体系でも、言語によって用いられる文字の数や種類が異なる。これは、各々の時代、地域の各々の言語の実状にあうよう、各々の言語で独自に文字の取捨選択や拡張がされるためである。漢字のように多くの言語で用いられている文字体系の場合、ひとつの言語で用いられる文字の数に比べ、文字体系に属する文字を全て集めた数はかなり多い。

    表語文字
         漢字

    表意文字
         数字
         絵文字

    表音文字
      音素文字
         アブギダ
         アブジャド
         アルファベット
      音節文字
         仮名 (文字)
         平仮名
         片仮名

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