つるたまさひで

「経済成長って何で必要なんだろう?」という本、飯田泰之さんという経済学者と湯浅誠さんなど何人かの人との対談の記録なのだが、そこで飯田さんは経済成長の必要性を主張する。
結論から書くと、ぼくは『経済成長』を追い求めるのはもうやめるべきだと考えてきたし、いまもそう思っている。ただ、本当にそれでいいのかと考えるために、経済成長は必要だと主張する本を読むのは悪くない。
しかし、この本に書かれている主張だけが、経済成長が必要だという主張の内容なら、ちょっと残念な感じ。というのは、脱経済成長の主張と全然、噛み合っていないから。なぜ、脱経済成長が主張されるのかといえば、簡単に言えば、「それはもう無理なんじゃないの」ということだ。
地球の環境や持続可能性、そして南と北のギャップを考えると、北側の世界がこれ以上資源やエネルギーの浪費を続けられるとは思えない。また、資源やエネルギーを減らしながら従来のGDPで計る経済成長が可能だとも思えない。
「先進国」と呼ばれる北の世界では、欲望を無理やり生み出すことで資本主義を生き延びさせてきた。なんだかんだと問題を指摘されても、もう200年以上資本主義は生き延びている。

2 thoughts on “つるたまさひで

  1. shinichi Post author

    ピープルズ・プラン研究所は、20世紀の世界がゆきついた「持続不可能」な状況へのオルタナテイブを探求する開かれたグループです。1年半の準備期間を経て、1998年6月に設立されました。

    地球規模の環境破壊、資本主義による国内外の貧富の拡大、国際政治経済軍事権力の集中、被差別集団の権利拡大に対する反動、政治的無力感の蔓延など、個人の努力だけでは変えることのできない現在の社会の圧力に絶望しない力をつけよう―ピープルズ・プラン研究所はそこから出発します。

    世界各地ですでに始まっているオルタナティブな社会システムをつくりだす闘いと相互に作用し合い、社会変革をめざす20世紀の運動をふりかえり、既存のカテゴリーを問い直し、新しい理論と思想を生み出すための知的作業、研究・普及・ネットワーク活動を、研究者と運動者の協力で進めます。

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