- 「美術」…何も無い(素材から)ところから制作していく。油画、日本画、彫刻などがそれにあたる。自分でやりたいように制作できるが、成功までの道のりは遠い。
- 「デザイン」…クライアントが存在する。何かの目的があって制作にあたる。グラフィックデザイン、インテリアデザインなど。しばりがある分、何らかの方法で人目にふれることが保証されている。
- 「工芸」…伝統や技を受け継いで行くもの。基本的にオリジナリティは求められない。陶芸、染色、ガラス、漆など。工房に入るか師匠に弟子入りして制作をすることが多い。
でも一概にはそうとは言えず、日本画は、弟子や団体で構成されていることが多く「工芸」だという人もいますし、陶芸や染色は、素材や技術を受け継ぐだけでなく、オリジナル作品を制作している人も多いので「美術」だという人もいます。
「美術」「デザイン」「工芸」の対立
by かよこ
http://yaplog.jp/art-daisuki/archive/7
芸術という大きなくくりの中には、
「絵画」「グラフィックデザイン」「ガラス工芸」「建築」「書道」「音楽」「絵本」「骨董」など様々なものがあります
今回は「美術」「デザイン」「工芸」の3つについて書きたいと思います
芸術・美術系大学でもこの3つを基本に専攻分けされているところがほとんどです。
アニメ・漫画や映像などのハイパーメディアも出てきていますが、
現在のギャラリーや美術館はこの3つのカテゴリーで動いていると言えます
「美術」「デザイン」「工芸」はこんな特徴があります
「美術」…何も無い(素材から)ところから制作していく。油画、日本画、彫刻などがそれにあたる。自分でやりたいように制作できるが、成功までの道のりは遠い。
「デザイン」…クライアントが存在する。何かの目的があって制作にあたる。グラフィックデザイン、インテリアデザインなど。しばりがある分、何らかの方法で人目にふれることが保証されている。
「工芸」…伝統や技を受け継いで行くもの。基本的にオリジナリティは求められない。陶芸、染色、ガラス、漆など。工房に入るか師匠に弟子入りして制作をすることが多い。
という大きな分け方が存在します。
でも一概にはそうとは言えず、
日本画は、弟子や団体で構成されていることが多く「工芸」だという人もいますし、
陶芸や染色は、素材や技術を受け継ぐだけでなく、オリジナル作品を制作している人も多いので「美術」だという人もいます
紹介はここまでで、
ここからは私の実体験を書きます
「美術」「デザイン」「工芸」は夫々に対して隔たりがあるように思う
というのが今回の本題です
実体験1~絵画専門のギャラリーオーナーの意見
「デザインなんて芸術じゃなくて仕事だから、お金のためにやってることを絵画と一緒のくくりにしないでほしいわよね」
実体験2~デザイン事務所を経営するデザイナーの意見
「画家とか彫刻家とか言ってギャラリー借りてオリジナルを制作しました…みたいなこといってるけど、一生懸命作った作品を閉鎖的な空間に飾って何してるの?どうしたいの?」
実体験3~弟子をたくさん持つ工芸作家の意見
「美しくないものを芸術と言わないでほしいね。現代美術やデザインは軽くて、薄っぺらくて、美しさのカケラも感じない。100%の美こそ芸術というのだよ!」
この3つの意見はほんの一例に過ぎません
もっと過激なことを言っている人も出会ったこともあります。
先生と呼ばれている人達、
メディアに露出が多い人達、
いくつも賞をとってる人達、
自分を下げるような発言連発で聞いてる方が凹みます
どの意見も各々の立場から見れば最もな意見なのかもしれません。
でもそういう閉鎖的なことを言っててもいいんだろうか?と思うのです
相手をバカにする前に、認めあうことを大切にすべきなのではないかと
しかしそれが理解できるのは、芸術を愛する人達であって、
「もどき」や「ニセモノ」な人達にはどんなことが起こっても届かないメッセージだと思います