角岡伸彦

Pisutoru大阪の被差別部落に生まれ、ヤクザと部落解放運動活動家の二足のわらじをはき、晩年に逮捕された男。その男は、極貧の生活から自らの腕力と才覚、極道と運動団体という二つの組織をバックに這い上がり、莫大な富と権力を得た。行政、都市銀行、運動団体、ヤクザが彼を頼りにし、様々なトラブルや相談を解決に導いた。しかし、晩年に吹き荒れた“同和バッシング”の嵐の中で、齢七十二にして検挙され、そのわずか一年半後に死去した。
戦前からバブル期を経て、平成の世まで“太く長く”生きた男の生涯は、日本経済および社会運動の盛衰と軌を一にしている。

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