ここまで、ここをすぎず。

KakeibonMoneyforwardネットで銀行や証券口座、カードなどの取引を自動的に取り込んで家計簿を作る、そんなアカウントアグリゲーションサービスが注目されています。基本料無料で使えるのも特長で、お金の出入りを簡単に確認できるので利用者も増えているようです。
セキュリティはどうか? これは微妙ですね。「Kakeibon」はNTT系のNTTコミュニケーションズが運営しています。対して「Money Forward」はベンチャー企業です。「Money Forward」は大手金融機関の傘下にある投資関連企業から出資を受けていたり、256bitのセキュリティを確保していることをアピールしていますが、実際どうなんでしょうか? ちなみに、「Kakeibon」の前身である「OCN家計簿」時代に、OCNサービス全般への不正アクセスがあったことがあります。OCN家計簿自体には影響はないという説明でしたが、パスワードの変更を迫られました。NTT系だからと言って、安心できないかもれません。星は両方ゼロとします。

3 thoughts on “ここまで、ここをすぎず。

  1. shinichi Post author

    家計簿「Kakeibon」対「Money Forward」 徹底比較!

    by ここまで、ここをすぎず。

    http://thisfarandnofarther.blogspot.jp/2014/03/kakeibonmoneyforward.html

    ネットで銀行や証券口座、カードなどの取引を自動的に取り込んで家計簿を作る、そんなアカウントアグリゲーションサービスが注目されています。基本料無料で使えるのも特長で、お金の出入りを簡単に確認できるので利用者も増えているようです。

    そこで今回、老舗の「Kakeibon(旧OCN家計簿)」と新興勢力の代表格「Money Forward」のサービスを比較してみようと思います!

    簡単に日々の家計簿をつけられるか?

    日々家計簿をつける上で、一番重要な「簡単」という点ですが、これは「Money Forward」に軍配が上がります。

    カードの利用情報を取り込むと分かるのですが、カードを利用すると一旦「未確定」の取引情報として取り込まれます。その後、カードの締め日以降に、「確定」情報として再度取り込まれるのです。

    Kakeibonの取り込み例

    「Kakeibon」ではこの二重取り込みを自動処理してくれず、手作業でどちらかを消去していく必要があります。「Money Forward」は自動的にマッチングしてくれて、相殺してくれます。この作業量はカード取引が多いほど煩雑になるので、カード使いの人は「Money Forward」が良いかもしれません。一番重要なところなので、星は2個つけておきます。
    「Kakeibon」
    「Money Forward」★★

    スマホで簡単につけられるか?

    現金の出入りはスマホですぐに記録するよう心掛ければ、家計簿の精度は上がります。スマホで簡単につけられるかどうか、私は「Kakeibon」が勝ちだと思います。

    「Money Forward」にはiOS、Android共に専用のアプリがあり、WEB上でできるほとんどすべての作業をスマホ上で行えます。ただし、高機能であるために動作がモッサリしているのが現状です。またレシートを撮影して取り込む作業は、別のアプリ(ReceReco(レシレコ))での対応となっており、使い勝手ではマイナスです。

    対して「Kakeibon」は専用アプリはありません。ブラウザ経由で閲覧することになります。しかし、現金の出入りをつけるだけなら「Zaim」というアプリと連携しています。「Zaim」は人気アプリで、サクサク動きますし、レシート取り込みも対応しています。現金の出入りは毎日あることなので、「Zaim」の質が高い「Kakeibon」をおすすめします。
    「Kakeibon」    ★
    「Money Forward」★★

    無料のままで使えるか?

    無料で利用する場合、両者ともに「1年間」しかデータは保存されません。予算の設定や支出の分析はどちらも同じような内容ができます。デザイン的には「Money Forward」の方がやや美しいですね。

    1年間以上記録し、過去と比較したいのであれば、有料会員になる必要があります。「Kakeibon」は月額210円。「Money Forward」は月額500円となります。「Money Forward」の場合、将来設計など豊富なツールがあるので値段が高くなっています。

    家計簿は続けることに意味があります。1年間という制限を外す場合の投資額は「Kakeibon」の方が安いので、「Kakeibon」に星をつけます。
    「Kakeibon」    ★★
    「Money Forward」★★

    対応金融機関数はどうか?

    対応金融機関数の差は歴然です。「Kakeibon」は銀行が35行に対し、「Money Forward」は105行。圧倒的な差です。ベンチャー企業で、専業としてやっている「Money Forward」の方が進んでいます。成長の可能性も高いかもしれません。文句なしの「Money Forward」の星です。
    「Kakeibon」    ★★
    「Money Forward」★★★

    セキュリティはどうか?

    これは微妙ですね。「Kakeibon」はNTT系のNTTコミュニケーションズが運営しています。対して「Money Forward」はベンチャー企業です。大手金融機関の傘下にある投資関連企業から出資を受けていたり、256bitのセキュリティを確保していることをアピールしていますが、実際どうなんでしょうか?

    ちなみに、「Kakeibon」の前身である「OCN家計簿」時代に、OCNサービス全般への不正アクセスがあったことがあります。OCN家計簿自体には影響はないという説明でしたが、パスワードの変更を迫られました。NTT系だからと言って、安心できないかもれません。

    星は両方ゼロとします。
    「Kakeibon」    ★★
    「Money Forward」★★★

    ということで、長々と書いてきましたが、「Money Forward」の勝利です。ネットを見ていても、「Money Forward」の方に乗り換えたという口コミも見ますし、スマホアプリがあるのも強みです。ただ、過去履歴1年間の制限を外すために、月額500円というのが痛いです。

    尚、筆者は過去履歴を閲覧したいので、投資額の少ない「Kakeibon」を利用させていただいています。

    Reply
  2. shinichi Post author

    (sk)

    金融機関は役所に弱い。特に財務省に弱い。

    金融機関でない企業も役所の言うまま。通信系の企業は総じて総務省に弱い。

    ベンチャーは弱くないかといえば、そんなことはない。経済産業省にその生殺与奪権を握られている。

    「中央官庁は縦割りだから、情報は他の省庁には流れない」などと思っていると、痛い目にあう。

    自分の「家計簿」のデータが税務署に流れ、払わなくてもいい税金を払うようになるとか、それが警察に流れ、ありもしない疑いをかけられたりなどということを思い浮かべることのできない「ユーザー」のナイーブさに驚く。

    戦争に負けて身についてしまった拝金主義と物質主義のせいで、多くの人が便利さを優先させ、その先にある不利益に目が向かなくなってしまった。

    政府の言う通りにするのが正しいことなのだと思い、権威に従うだけの人たちが、どんな不利益を被るかなんて、まあどうでもいいのだけれど。

    それにしても、こんなものを使わなければならないほど生活を複雑化し、時間をなくし、そのあげくにすべてを失う人たちに、どんなシンパシーを感じればいいというのだろう。

    情報戦争で、日本中のサーバーが破壊され、銀行口座の記録も、「家計簿」の記録もすべて失って、それでもたぶん目が覚めないだろう人たちのことを心配するような時間は、私にはない。

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