2014年12月26日に突如発表された、iPhone、Android版『拡散性ミリオンアーサー』サービス終了の一報。
スマートフォンのゲームアプリを代表する人気作である『拡散性』。一時期はセールスランキングの上位に居続け、ここ数カ月は順位を落としていたものの、なぜこんなにも急な配信終了発表となったのか。
いまだからお伝えすると、もともと『拡散性』を配信する前後で、とあるどうしようもない事情からコアスタッフが抜けたんです。その状態で運営を続けていき、ありがたいことにヒットはしていたのですが、それ以降に新しい展開や盛り上げ施策を行おうとしても、うまく運営ができずにいました。
コアスタッフが抜けてしまったがゆえに、核となるプログラム部分がブラックボックスのようなものになってしまい、それを手探り状態で更新していたんです。それをなんとか打破しようと考え、運営1年後のタイミングでいまの運営会社に移管をしました。そのタイミングでプログラムを1から作り直そうという話もあったんですが、通常の運営をしながら並行して新規でプログラムを作るのは思った以上の難易度で、想定していた作りにはなりませんでした。結果、運営のしやすさはさほど変わらない状態で、新しい仕組みを取り入れることも難しくなっていました。
突如発表された『拡散性ミリオンアーサー』 サービス終了の真相を訊く
ファン驚愕の急展開、その真意とは!?
ファミ通.com
http://app.famitsu.com/20141226_479007/
(sk)
「コアスタッフが抜けてしまったがゆえに、核となるプログラム部分がブラックボックスのようなものになってしまい」という。
コアスタッフの持っていた知識が、個人の知識でしかなく、会社の知識にはなっていなかったために起きた問題。知識管理の失敗の典型例だ。
とはいっても、会社がセオリー通りに知識を管理するのはまず不可能で、個人の知識は実際にはその人がいなくなった時点で会社から消えてしまう。