幻冬舎ルネッサンス

人生の終着点が「死」である限り、だれしも必ず不安、絶望、恐怖を背負いながら生きています。その痛みを少しでも和らげる行為のひとつが表現なのです。十全に生きている人には表現は必要ないのかもしれません。私たちの仕事は、文字に置き換えられた、みなさまの心の在り方、人生そのものに「本」という、ひとつの形を与えるお手伝いをさせていただくことです。

3 thoughts on “幻冬舎ルネッサンス

  1. shinichi Post author

    幻冬舎ルネッサンス

    http://www.gentosha-r.com/

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    幻冬舎ルネッサンスの特徴

    編集者よりご挨拶

    http://www.gentosha-r.com/feature/

    自分は何のために生まれ、死んでいくのか――自らの人生と向き合い、その答えに近づいた時、書かざるを得ない強い衝動が、心の奥底から湧き起こります。著者が身を削り、魂を注ぎ込んで生み出す一冊の本。それはまさに「生きた証」です。

    本を書くこと。それは死後も、「作品」として著者の想いが生き続けることを意味します。

    歴史上の偉人も、どれだけ富裕な人も、これまで死から逃れることができた人間は一人として存在しません。人は生まれてから、確実に死に向かって時間を過ごしています。その不安や恐怖を払拭するために自分の生きた痕跡を本として残す。過去の多くの作家たちも作品に自らの想いを託し、それらは後世に受け継がれています。

    私たち幻冬舎ルネッサンスは、総合出版社・幻冬舎のDNAを受け継いだ個人出版レーベルとして、立ち上げ以来、書かざるを得ない著者の想いをしっかり受け止め結実させていく本作りにこだわってきました。編集過程では一人でも多くの読者に読んでもらうために、著者とともに原稿とデザインの推敲を重ねます。そして出版後は書籍を全国主要書店に位置付け、より多くの読者の手に届けます。すべての工程で作品ごとの特性を徹底して考え抜き、著者と読者の双方が本当に満足できる出版を追求し続けます。

    魂を注ぎ込んだ、生きた証としての本――著者にとってそれが体の一部、分身のような存在になることは間違いありません。私たちはこれからも著者と真摯に向き合い、共に「本を出すと、世界が変わる」を創造していきたいと考えています。

    幻冬舎ルネッサンス   
    編集長  矢口 仁  

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    個人出版から生まれたベストセラー

    小玉圭太見城徹


    『氷の華』という奇跡

    見城徹(以下、見城) この上期は、幻冬舎で文庫版『氷の華』が32万部のヒットを記録したわけだけど、この素晴らしい作品は、そもそも「個人出版」の幻冬舎ルネッサンスから誕生しているんだよね。
    小玉圭太(以下、小玉) 最初に『氷の華』を読んだときは、こんなに質の高い作品が「個人出版」で出てくるのかという驚きと、それを自分の会社から出版できたということでとても興奮しました。それですぐに、出版・映像の関係者に見本誌を送って、「とにかく読んで欲しい」と働きかけたんです。
    見城 そのうちに、僕の耳にも評判が聞えてきたんだ。僕も驚いたよ。松本清張の再来かと思わせるくらい、力のある作品だった。それで幻冬舎から、商業出版として単行本化しようと決めたんだ。すると、一気に映像化の話が熱を帯び始めた。
    小玉 各局からお話をいただきましたが、結果的にはテレビ朝日の「開局50周年作品」として2夜連続で放送されました。視聴率も初日16.8%、2日目18.0%と上々で。
    見城 ここに至るまでの経緯を考えると、これは本当に驚くべきことですよ。
    小玉 正直に言って、2年半前に突然、幻冬舎ルネッサンスの社長(当時)になり、その直後は途方にくれていました。何から始めればいいのか、どこを目指せばいいのか。そんなとき、この『氷の華』の見本が上がってきたんです。夢中で本を読みながらも、「幻冬舎ルネッサンスから個人出版されたものが、幻冬舎文庫にラインナップされる……という流れができたら、面白いビジネスモデルになるんじゃないか」という新たな計画に、思いを巡らせていました。それがこんなに早い時期に実現するなんて、僕は本当に幸運だと思っています。

    クォリティの高さがすべて

    見城 表現したい欲求というのは、誰しもがみな持っているものだと思う。でもやはり、作品があるレベルに達しなければ、それを本にしても、読者には喜んでもらえない。いくらお金を積んでいただいても、そのレベルを超える作品でなければ、幻冬舎ルネッサンスから出版するわけにはいかないよね。
    小玉 就任当初から、そういうスタンスでやっています。だけど、「どうしても本を出したい」という、止むに止まれぬ衝動を持っている人もいる。そういう場合は、編集者が徹底的に著者をサポートして、より良い作品にしようと懸命に闘います。
    見城 それはもう、我々幻冬舎の編集者が、作家をサポートするのと同じ世界だね。商業出版としてもベストセラーになりえた『氷の華』という作品が幻冬舎ルネッサンスから生まれてきたというのは、作品の質を追い求める強みが鮮やかに表れた出来事だったと思います。やはり、書籍ビジネスの根本は、力のある作品をどう生み出すかということだから。

    「個人出版」のイメージを変えたい

    小玉 いまも素晴らしい作品が上がってきています。『ヴァネッサの伝言』という400ページほどの長編小説は、社内でとても評判が高い。また、『お菓子の由来物語』も、売れている作品です。この作品は、お菓子の名前や形の由来、現在に至るまでの変遷や、歴史上の人物との関係をまとめたもので、掲載されているお菓子も写真も、ほとんどが著者自身の手によるものです。
    見城 本当にすごい出来だよね。『お菓子の由来物語』は、食専門の出版社が出しているようなクオリティだし、『ヴァネッサの伝言』はカバーやイラストも力強くて素晴らしい。こんな「個人出版」の本はなかなかないよね。
    小玉 『2007 出版指標年報』を見ると、出版社別の新刊点数の上位3社のうち、2社が自費出版の大手で、年間合計約4千点も刊行していたんです。この数字を見て、僕は気づきました。何も悩むことはない、僕らがやるべきことはシンプルじゃないかと。右から左に、内容を吟味せずに、ただただ冊数を増やすような本作りはしたくない。幻冬舎らしく、いままでどおり一冊一冊、良い作品を作ることこそが、他社との決定的な違いになりえると確信したんです。
    見城 他社の自費出版とは、まったく違うクォリティレベルを目指すことそのものが、違いになるわけだ。
    小玉 社内でその思いが共有され出すと、すぐに影響が出ました。おととしは25点に1点だった重版の割合が、去年は10点に1点になった。それは作品の質の向上と、営業局が一冊一冊配本して、きちんと書店で売れているということの証明だと思っています。
    見城 当然だけれども、商業出版に劣らないクォリティを示せば、「個人出版」でも重版はかかる。
    小玉 いままでの自費出版は、作り手が満足すればそれで良いという世界です。でも僕らが目指しているところは違う。作り手も喜んで、読者にも喜んでもらえる作品を作るのが僕らの使命です。そうして、ともすれば偏見を持って見られがちな「個人出版」のイメージを変えたいと思っています。

    新たな作家を見出す器に

    見城 『氷の華』のような飛び切りの作品も、そうした中から生まれえるわけだからね。そして、商業出版として、幻冬舎から単行本化、文庫本化されていく。そうなれば幻冬舎自体の利益にも貢献するし、当然、幻冬舎ルネッサンスにも、そして著者にも還元される。まさにウィンウィンの関係だよね。
    小玉 我々の働きで幻冬舎のビジネスにも貢献できるということを、誇らしく思っています。
    見城 幻冬舎ルネッサンスの存在は、幻冬舎グループのコンテンツ、その幅と質を豊かにしてくれるものだと思いますよ。これからも、できるだけ多くの作品が、幻冬舎に移行されるようになってほしいね。
    小玉 そこを目指して、一冊一冊、磨き上げていきたいと思います。
    見城 この流れが確立すれば、「個人出版」が作家を見出すための文芸誌や新人賞と同じ意味を持ってくる。我々は、『パピルス』という文芸誌の他にも、幻冬舎ルネッサンスという、作家を見出す器を持ったんだね。ここから作家と編集者の関係、作品と出版社の絆が育まれていくというのは、本当に理想的ですよ。
    小玉 これからも『氷の華』のように、力強い作品を生み出していきますので、どうぞご期待ください。
    収録:2008年

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  2. shinichi Post author

    自費出版ガイド

    http://www.jihishuppan.com/

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    自費出版の方法と種類と予算

    http://www.jihishuppan.com/guide/method.html

    個人出版

    個人出版は、執筆・編集・印刷・販売の全てのプロセスに対して全ての費用を自分で出し、発行者としての責任を自分で持つ方法で、本当の意味での自費出版といえます。

    アイデアだけの状態から全ての作業を自費出版専門業者に任せることも出来ますし、執筆・編集は勿論、以降の業者の手配を全て自分で行い最小限の予算で行うことも出来ます。

    「社内報」や「学級新聞」のような数ページの小冊子でもない限りは、自分で全てを行うには幅広い知識や業者との打ち合わせの労力を必要とします。販売面でも流通に乗せる事はほぼ不可能というデメリットがあります。しかし、必要となる部分に適度に業者の力を借りることで、理想的な出版を行うことは充分可能です。

    企画出版

    少し「自費出版」から外れるのですが、「企画出版」について説明しておきます。

    新聞広告で、「原稿募集」という記事を見たことがある方も多いと思います。自費出版業者の中にはそのようにして原稿を集め、優秀なものに対して、会社の企画としてその出版を行い、著者に対して原稿料を支払うシステムを持つところがあります。このような出版は「企画出版」と呼ばれます。(いわゆる「大手出版社」で通常に発行されている書籍は、分類としては企画出版に属していると言えます。)

    書籍の出版は、普通の企業で事業計画を決めるのと同様、会議を経て企画が決定されます。如何に売れる本を作るかが重要となりますので、担当部員はアンテナを大きく張り巡らせ、少しでも良い企画を提出できるよう常に努力しています。募集によって集められた原稿や持ち込み原稿に対しても、決して軽視することなく、優秀なものは買取りという形で出版されるのです。

    ただし、企画出版には、文芸作品の新人賞のような作家の発掘という側面はあまりありません。間違いなくヒット作となるような内容でなければ採用されず、一般の素人の原稿やアイデアが企画出版されることは殆どありません。でも、もしあなたが自分の企画に絶対の自信があるのなら、まずは投稿や持込みをしてみることは重要です。本当に「売れる」と見込める原稿は、出版社にとってとても貴重なものなのです。

    協力出版

    協力出版は、出版業者としては企画出版と個人出版の中間に位置する出版方式です(業者によって名称や内容が多少変ります)。投稿や持込みで集まった原稿に対し、「自分の会社の出版物として出しても良い内容である、しかし、採算が合わない」ものに対して、初版にかかる全ての費用を著者に出してもらい自費出版する方法です。講談社など、大手の出版社でも採用しているところがあります。

    個人出版と異なるのは、出版社の持つ流通ルートに乗って全国の書店で注文が可能になり、特定の書店に借りている棚に自分の本が確実に並び、売上に応じて印税が戻ってくるということです。また、発行者も業者になりますので、内容についての社会的責任についても、かなりの部分を業者が負ってくれます。業者によっては、図書館への寄贈などを代行してくれる場合もあります。つまり、一般に店頭に並んでいる書籍と全く変らないものが出来上がります。

    もちろん、そこで初版を売り切ることが出来れば(大体1000部程度)、それ以降は企画出版と同じ扱いになります。

    はじめからその費用を全て著者側が払うことを前提に、協力出版を持ちかけることも可能ですし、そのようなサービスをメインとした業者も多数あります。(審査に通るレベルの原稿を書くか、ライターによる文章のリライトを通すことが前提となります。)

    個人が本をつくる上では理想的な形と言え、今日では、業者に任せる「自費出版」という場合は協力出版を指すといっても間違いではないでしょう。(当サイトも、特にこだわらない限りは自費出版=協力出版で進めさせて頂きます。)

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