高山文彦(工藤雅康)

Torokko2旧年中はたくさんのお客様にご来場いただきまして、心から感謝申し上げます。旧年1月~12月までの1年間の成績をご報告いたします。
入場24,697人
乗車22,063人

一昨年1年間の成績が入場16,616人、乗車14,663人。なんと入場で8,081人、乗車で7,400人もの増加を記録いたしました。私が社長に就任した8年前のことを考えますと、夢のような出来事です。2万人を超えるお客様を迎えることができるなんて、想像もできない状態だったのです。
ほんとうに皆様のおかげです。ありがとうございます。
高千穂あまてらす鉄道は、今年こそ、乗せてさしあげられなかったお客様をひとりでも多く乗せてさしあげられるよう、新しい取り組みを始めます。そして安全、安心、楽しい体験を皆様に提供できますよう万全を期して頑張ります。
どうぞ今年も遊びにいらしてください。よろしくお願い申し上げます。


One thought on “高山文彦(工藤雅康)

  1. shinichi Post author

    Torokko1高千穂あまてらす鉄道株式会社

    http://torokko.jp/?page=11

    私たち高千穂あまてらす鉄道は、高千穂鉄道の廃線をうけて、動力なしの木製トロッコを人力で押すのを手始めに、50㏄エンジン搭載の保守点検用カートをささやかながら走らせはじめました。
    当面の願いは、昭和47年開通時に「東洋一の高さ」と言われた高千穂橋梁を渡ることでしたが、なかなか許可をもらえず、ようやく昨年(平成25年)夏から渡ることができるようになりました。
    車両は、考えたすえに、軽トラック改造の「雲海号」「天空号」の2両を連結。レール幅と軽トラの車軸幅がちょうど合うのです。現在、満車状態で20~24人のお客様を乗せられます。時速は15キロメートルに抑え、ゆっくりと沿線の景色や風や、2本あるトンネル内の涼しさ、気持ちばかりのイルミネーションを楽しんでいただいています。
    高千穂駅から高千穂橋梁を越えたところまで往復5キロメートル、約30分の小さな旅です。
    橋梁から眺められる新緑の美しさ、珍しい渡り鳥の鳴き声、盛夏のころの燃え立つような万緑、大峡谷からわたって来る風、そしてなんといっても高千穂ならではの独特な連山の景観は、乗られた方々によろこんでいただいています。高千穂駅にもどって来られたときの皆様の顔を見るたびに、私たちはうれしくなります。どの顔も笑顔になっておられるからです。
    ああ、あきらめずにやってきてよかった、と胸がいっぱいになります。

    平成17年9月の台風被災で、第3セクター方式の高千穂鉄道は復旧を断念、廃線に至りました。地元沿線の復興運動は紆余曲折を経て頓挫。民間で設立された新会社も大株主が撤退を決めるなかで、現在社長をつとめる私を含めた13名の株主のみが残り、継続を模索。その結果、役員をほぼ一新し、社名を現在のものに変えて、新しくスタートさせました。
    あの台風から今年で10年目。地元はもとより、遠く県外の方々からも大きな支援と熱い励ましをうけて、どうにかここまでやってくることができました。しかし、私たちの望みはもう少し遠くにあります。高千穂橋梁から先の太平山トンネル(約3キロメートル)をくぐりぬけ、日之影町の深角駅まで運行距離を伸ばしたい。そして、さらに秘境駅として名高かった影待駅を経て、日之影温泉駅まで行きたい。もしこれが実現できれば、地元雇用の拡大も夢ではないと思います。
    まだまだ困難が目のまえにたくさん横たわっています。私たちはあきらめず、高千穂、日之影両町の理解と協力を得られるよう努力してまいります。

    橋梁越えができるようになって、いきなりたくさんのお客様にご来場いただくようになりました。こうして橋梁越えが日常化してきますと、ずっと以前からそうであったように思われてしまうきらいがあります。けっして、そうではありませんでした。骨がきしむような苦しい時期がつづきました。
    でも、いまは違います。やっと「正常化」したのです。
    私たちはもう、過去の苦労話で自分たちのいたらなさを許していただくわけにはいきません。意地と志に寸分の揺らぎもありませんが、むかしから橋梁越えをしてきたように皆様をお迎えすることができるよう、私たち自身も「正常化」への努力を怠りなくしていきたいと思います。
    皆様にお願いします。どうか忌憚ないご意見を、どしどしお寄せください。


    Torokko3


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