加藤茂孝

ユスティニアヌスの斑点は東ローマ帝国を衰微させ(帝國自身は 1453 年までわずかに余命を保ったとはいえ)、黒死病はヨーロッパの絶対王権や教会の中世的権威を崩壊させて近世への移行の橋渡しをした。致死率の高い感染症の大流行は、社会体制を揺さぶり、旧体制を衰弱化し、新体制を生み出すゆりかごにさえなり得るという事である。

しかし、自然はわれわれの不完全な知恵を超えたはるかに大きな存在である。ペストの縮小の原因が、果たして公衆衛生的改善のみで説明できるのかどうか? 広い意味で「生態系(エコロジー)の何らかの未知の要因」(竹田美文)があるのかもしれない。自然を謙虚に学ぼう。

人類と感染症との闘い(PDFファイル)

2 thoughts on “加藤茂孝

  1. shinichi Post author

    令和2年の狂騒③ – 観察〜段階

    太鼓番長

    https://taikobancho.wordpress.com/2020/03/11/令和2年の狂騒③-観察〜段階

    私もこれほど大きな伝染病騒ぎは人生でも初めてのことで、本当に現実のことなのかまだよくわかってない感じなのですが、結局人類がいくら進歩しても、自然の脅威の前にはひとたまりもない、科学の力で対抗できたといっても、これまでに根絶できた伝染病はたった一つに過ぎず、過信したり傲慢になってはいけないのではないでしょうか。「人類と感染症の歴史」の著者で理学博士・元国立感染症研究所室長の加藤茂孝先生の「自然はわれわれの不完全な知恵を超えたはるかに大きな存在である。ペストの縮小の原因が、 果たして公衆衛生的改善のみで説明できるのかどうか? 広い意味で「生態系(エコロジー)の何らかの未知の要因」(竹田美文)があるのかもしれない。自然を謙虚に学ぼう。」という文章を記して、このテーマを終わりたいと思います。

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