国家というのは、突き詰めれば山川草木のことである。山川草木に依存して暮らす人々と、これらの暮らしの総和のことである。
これ以上われわれの生活を拡大しない。これ以上われわれが贅沢にならない。生活の裕福さをここまでで止める。そうすれば自然をこれ以上壊さないですむではないか。
国家というのは、突き詰めれば山川草木のことである。山川草木に依存して暮らす人々と、これらの暮らしの総和のことである。
これ以上われわれの生活を拡大しない。これ以上われわれが贅沢にならない。生活の裕福さをここまでで止める。そうすれば自然をこれ以上壊さないですむではないか。
司馬遼太郎の流儀
by 向井万起男
半藤一利さんによると、司馬さんの晩年の国家観は「国家というのは、突き詰めれば山川草木のことである。山川草木に依存して暮らす人々と、これらの暮らしの総和のことである」
『これ以上われわれの生活を拡大しない
これ以上われわれが贅沢にならない
生活の裕福さをここまでで止める
そうすれば自然をこれ以上壊さないですむではないか』
というのが、司馬さんの最後の言葉でした。