ギリシャ神話

世界が始まるとき、何もない場として最初にカオス(空・くう)が存在した。カオスの生成に続いてガイア(大地)が生まれ、タルタロス(奈落)が生まれ、また、美しきエロース(原愛)が生まれた。ガイア、タルタロス、エロースは原初の神々であってカオスの子ではない。
カオスからはエレボス(幽冥)とニュクス(夜)が生まれ、ニュクスからアイテール(天空神)とヘーメレー(昼光)が生まれた。
ガイアは自らの力だけでウーラノス(天)、ポントス(海)、ウーレアー(山)を産み、母となる。エロースの働きでウーラノスと親子婚し夫とする。そしてウーラノスとの間にクロノス、オーケアノス、コイオス、クレイオス、ヒュペリーオーン、イーアペトス、テイア、レアー、テミス、ムネーモシュネー、ポイベー、テーテュースを生んだ。またキュクロープス, ヘカトンケイル, ギガース, エリーニュス, メリアスといった魔神・怪物を産んだ。


妻レアーとの間にできた子供を飲み込んでしまったクロノスにゼウスが復讐を決意し、ティーターン一族とオリュンポス神の戦いが始まる。10年以上戦いが長引くと、クロノスの横暴さを見かねていたガイアはゼウスたちにタルタロスに閉じ込められたヘカトンケイルやキュクロプスたちのことを教え、彼らを救い出すことを勧めた。ヘカトンケイルは百本の手で大岩を投げ、キュクロープスはゼウスに雷と稲妻を与えた。こうしてゼウスらは新たな味方とともに戦いに臨み、ついにクロノスとの戦いに打ち勝った。天はゼウスが、海はポセイドーンが、冥界はハーデースが治めることとなり、大地は皆のものとなった。

One thought on “ギリシャ神話

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *