しない

手術で臓器をとってしまえば やり直しがきかない
日常生活のなかでも 取り返しのつかないことがある
だから 多くの場合
しないという選択が とても大事になってくる

する しない の判断はむずかしい
真珠湾攻撃をしなかったら とか
日英同盟を守っていれば とか
そんなたらればには なんの意味もない

仕上げに余計なものを入れて 料理を台無しにしたりとか
最後に余計な色を加えて 絵を壊してしまうとか
やり過ぎてしまうことは多い

できるけれど しないほうがいいとか
やったことがないから できないとか
なにかが足らないから しないとか
やり方を知らないから できないとか
状況が整っていないから しないとか
その時その時で理由はいろいろあるけれど
しないと決めたほうがいいという状況は
意外と多くやってくる

しないのは 決して悪いことではない
しないことの良さが わかれば
程々に 丁度良く やっていくことができる

原子力発電所を作らない
原爆を落とさない
しないのがいいということは多い

はじめにしたほうがいいと思ったことでも
途中で しないほうがいいと思ったら
ためらわずに意見を変える
意見を変えるのは悪いことではない

一度の人生のなかで
ありとあらゆる過ちを犯し
何をしないかを知ってゆく

悪いことをしない
悪いことをしたいと思わない
そんなことを知ってゆく

何をするかを知るのも大事だが
何をしないかを知るのはもっと大事だ
そんなことを思い知る

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