コピー・ペーストの情報社会

 著作権の考え方は、インターネットの普及とともに大きく変わってきた。インターネット上では、CC(クリエイティブ・コモンズ)の考え方が、つまりコンテンツの2次利用が、当たり前になってきている。
 CC は CC という非営利組織とそのプロジェクトの総称で、CCライセンス(著作権ルール;コンテンツを提供する側が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構わない」という意思表示をするためのツール)を提供している。
 CCライセンスを利用することで、作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、使用者はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができる。
 従来の著作権によって対価を得るという考え方では、情報が広がってゆかない。CCでコンテンツを公開し開放すれば、情報は世界に広がってゆく。
 実際にコンテンツを CCライセンスで公開してみると、コンテンツは許諾を求めてくることなく何か国語にも翻訳され、コピーされ、きちんとこちらへのリンクが張られている。結果として自分の記事や写真はいろいろなメディアにコピー・ペーストされ、名前や URL も載る。いいことばかりなのだ。
 そんなわけで、今日もコピー・ペーストの情報が世界中を駆け巡る。コピー・ペーストを侮ってはいけない。

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